松坂世代が松阪めぐりその1

 さて,飛行機に乗らないのに東横インセントレアに宿泊するというよく分からない(場所代を考えたらある意味損)なことをしてしまったわけでありますが,翌日はなんとかちゃんと目覚め,(多分)中国人でごったがえす朝食会場でなんとか朝食を確保し(但し反対側に和食コーナーがあったことには気付かず),意気揚々と船着き場に向かいます。
 意気揚々と向かったのはいいのですが,待合室は完全に沈着ムード。どの程度セントレアに早朝着の便があるのかは知らんけど,午前の1便で三重県に帰っていく人がどれだけいるのかは確かに疑問であります。よくぞ(津止まりでなく)松阪まで船が出てるものよ。

 船は高速船。セントレアができたときの新造船なのかな?新しくてきれいです。そんな船に客は(多分)一桁。なんとも贅沢な話ですな。
 高速船なので外に出られるでもなく,まあ船旅の旅情があるかと言われると若干疑問ではありますが,それでも船に乗って旅をする,というのはなんともいえないものだと思うのであります。
 ところで,座席前のポケットには津市観光協会が作っているパンフレットが入っています。津で船といったら,もう1つしかありませんね。しかも2013年はSG開催を控えています。と思ってパラパラとめくってみたのでありますが……競艇の宣伝が皆無なんですが。やる気に満ちあふれた常滑との落差を感じますな。

 まあ,値段の点はさておいても,湾内だから大きく揺れることもないし,快適な旅路でありました。なにより,船が新しいのがいいですな。
 そういえば,最近ポイントに釣られてTripAdvisorをいじってるんですが(なにせ馬券代の原資はポイントなのです),これの項目が無かったので新規にエアポートラインの項目を作ったところ,鈴鹿F1に行った外人さんが口コミを書いてました。なるほど,鈴鹿に行くにはいい船便ですな。セット券とかあるのかな?

船着き場 待合室。きれいです 松阪からのバス 船が来た!
乗り込む 船の内部 椅子
とてもきれいです
多分リクライニング無し
さらば常滑 景色
パンフレット 津に到着 すずかぜ 船内配置図 空港便なので,荷物置き場もあります 着いたー
反対側に泊まってました
多分津でリレーするときは
こっちを使うんでしょうね
すずかぜ 歴史海路 ターミナル内
新しいのできれいです
ターミナル外観

 さて,接続バスで松阪駅に到着(ちなみに乗客はNP1人でした)。駅の反対側にまわる地下通路が想定外の場所にあったためにちょっと戸惑いました。
 まずは駅前の観光協会でレンタサイクルを入手。普通自転車と電動アシストを選べる親切設計。協会の方に伺ったところ,城に行くレベルだと山道もないようなので(実際なかった)普通自転車にしました。


東口
 
これは素通りしてもやむを得ないと思うんだけれど,どうでしょう

簡素な通路

駅鈴が有名とのことです

駅前の駅鈴

マンホールも駅

今回の自転車

 さて,とりあえず町めぐりがてら,寺院をまわってみます。歴史のある町だとこういうところに何があるか分からんので楽しいのであります。
 まずは比較的有名な岡寺山継松寺。奈良県の岡寺との関係は分かりません。

 広告になっている「四萬六千日」というのは,松阪市によると,どうもこの縁日に参拝すると,「四万六千回参拝したのと同じ御利益があると伝えられ」ているとのことです。いくらなんでも,四万六千回ってのは毎日真面目に参拝している人を馬鹿にした話ではないのかと思うとともに,ある意味この日にだけ参拝する人を寺院側が馬鹿にしている(そこまでの効果なんてあるわけ無いのに縁日にしたら人が集まってウハウハ)ような気もしなくもないです。が,おそらく昔の方はNPのように心が汚れていないので,毎日お勤めしつつ,さらなる御利益を求めて縁日にも参拝されておられたか,あるいは身重や病気で動けない家族の分も含めて縁日に一家代表で参拝して四万六千を家族に分け与えていたのかもしれません。ねんのため計算しますと,4万6000÷365=126.02なので,人間50年としても2回り半です。

 くだらないことはさておき,境内に入っていくと,中はとてもきれいにお手入れされておりました。
 気になったのは石仏にぺたぺたと貼られていたお札。押されているお姿の印影はお地蔵さんに見えるのですが(但し仏様については全く詳しくない),如意輪観音だろうがなんだろうが関係なく貼られております。こういうのを見るのはおそらく人生初なので,このあたりの風習なんじゃないかと思います。三重周りを回ったときのことをちょっといろいろ思い出そうとしてるんですが,伊勢のときは神社しか行っていないし,桑名長島のときも見覚え無いんだよなー。長島願証寺は真宗だからまた違うのかなあ。どうせいつか津にはいくので,津のお寺さんがどうなってるのかちょっと気になっております。
 本堂は手前の縁側部分が広くて開放感があり,奉納されている絵馬も美しく,観光客的に非常にいいお寺でした。

 なお,ここの書院は松ヶ島城のものを移築したとの説があるとホームページに書かれておりますが,こちとらまさか書院がそんな歴史物だとは思っておらず,完全に見落としておりました。一体何のためにお寺めぐりしてるんだろうか……。しょせんニワカお城マニア・ニワカ寺社マニアなので,この程度なのでありました。


山門
 

山門上部の装飾
模様が違うな,と思ってたんですが,左のは装飾が落ちただけだな
亀だと思って写真撮ったんだけれど,多分違うな

境内
とてもきれい

境内
書院は右奥……

びんづるさん
なぜか王監督に似てると
思ってしまった…

大黒様
彫りが深いお顔
 
役行者

大師堂
 
この銅香炉は大変興味深いです
ドラクエに出てきたらスクルト唱えつつ炎か焼けつく息を吐いてきそう

稲荷堂

裏門
赤いので,もしかしたら
偉い人はこっちを通ったのかも

 さて,どうも移転間近な商店街を脇目に,次のお寺へ向かいます。

 次は養泉寺。見るからに禅寺であり,実際社号標にも養泉禅寺とあります。また,「不許葷酒入山門」も禅寺らしいですね。
 正直なところ,単なる檀家寺かな,などという不謹慎な気持ちで中に入っていったのですが,思いもよらないきれいな庭があってびっくり。いやぁ,すばらしい。こういうこだわりのある寺院に出会えると行き当たりばったりに寺院を訪問する旅も捨てたもんじゃないと思えます。

 
あまりのシャッター街っぷりにびっくりしたんですが,
どうも移転させられるようです



獅子

境内
とてもきれい
 
観音様。名前を読めなかったのはここだけの秘密です

庭がきれい!!

 懲りずに町めぐりを続けます。朝一の船便に乗るために早起きしたからそこそこ時間があるのでした。

常滑に戻るその2に続く


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