イワノシラミズ

 てなわけで,少し車で移動して,白水阿弥陀堂です。東北の浄土式庭園としては,過去に毛越寺などには行ったことがありますが,やはりニワカ庭園マニアとしてはこういう場所は外せません。建物はなんといっても国宝であります。
 なお,こちとらニワカですから,今の今まで「しらみずあみだどう」ではなく「はくすいあみだどう」だと思ってましたよ。これだからニワカは困ります。

 さて,駐車場に車を停めまして,意気揚々と乗り込みます

解説 案内図 画像編集ソフトで
上からの画像にしてみた
結局分かりづらい
左の図の「現在地」付近から庭園方向を撮ったもの 参道 もう1つ案内図

 ……乗り込めませんでした。
 「山門不幸」ということで,臨時拝観中止でした。ありゃりゃ。どなたか,重要な人が亡くなったのでしょうか。う〜む,せっかくここまで来たのに,これは軽くショックです。でもまあ,不幸があった方はもっとショックを受けておられるのでしょうから,いち観光客がブーブー言ってはいけない。
 というわけで,とりあえず池の周りをぐるっと歩くことにします。浄土を歩くわけですな。おそらく不幸があった方も浄土を歩いておられるのでしょう。仏教的に,死んだあといつごろ浄土に到達するのか,詳しいことしらないけど。

 この日は風も無く,池の水面は穏やかで,浄土かどうかはさておくとしても,のどかで,非常に美しい景色ではありました。こういうのをぼーっと眺める余裕のある身分になりたいものですが,おそらくこういうのをぼーっと眺めても自分みたいなダメ人間はすぐに飽きてしまうのでしょうな…。


臨時休業

 予定していたよりも白水阿弥陀堂が早く片付いたので,次へと向かいます。次の目的地は,みろく沢炭鉱資料館。これは白水阿弥陀堂近くの地図で発見した場所です。降って湧いた炭鉱ブームがまだまだ続いております。

 で,ここに行く途中,面白げな石碑があったのでちょっと寄ってみました。加納作平さんという方の記念碑とのことです。


 そんなわけで峠の上の資料館に到達。行くまでは全く知らなかったんですが(地図で初めて認識してるので当たり前だけど),ここは渡邊為雄さんという方が個人で建てられた資料館のようでありまして,中も手作り感満載です。個人の方の愛情こもった資料館であると共に,多くの資料が収集されており,おそらく現場に思い入れがある方や知識がある方が見れば非常に面白いのではないかと思います。まあ,正直なところ,ちょっと思ってたのと違った,という面はなくもなかったですが,公的な・きれいに整った博物館はもう既に見てきたわけで,これはこれでよかったと言うべきだな。


 外には,石炭の露頭。さっき石炭・化石館で「石炭」を初めて(意識して)見ましたが,考えてみたら石炭がどんなふうに埋まってるのか,分かってませんでした。というわけで,石炭はこんな感じに発見されるわけですね。素人には見たってこれが石炭だなんて分かりません。


 そして,小山の上には,稲荷神社と各炭鉱の山神社が鎮座。山神社は閉山から移してきたのでしょうかね?
 こうして,炭鉱の方々は山神様を大事にしてきたのでしょう。


 最後に,周囲に展示されているトロッコ等。


 というわけで,昔のポスターなんかは素人ながらに分かりやすく興味深かったですし,なかなかに興味深い資料館でありました。
 個人経営なので,将来的にどうなってしまうのか不安は残りますが,どうか経営者の方には長生きして,この資料館を続けていっていただきたいものです。資料館が閉鎖となると,山神様もまた移動しないといけないんだろうしなぁ。

 そんなわけで,市街地へ戻って,最後にもう1つ神社を参拝。子鍬倉神社です。摂社も含め,きれいに整った神社でありました。氏子さんがしっかりと支えておられるのでしょうね。






 というわけで,いわき1日目は終了。
 白水阿弥陀堂は残念でしたが,石炭関係・化石関係は収穫が多く,大満足であります。


いわきヒトの温泉磐城の丹後


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