ドンカスター町歩き

 さてさて。イギリス2日目の朝を迎えました。そういえば,忘れないうちに書いておきますが,この旅においていわゆる時差ぼけ的なことはゼロでした。なんせ,日本出国直前に午前4時寝とかを連発してたからな……。国内に居ながらにして時差ぼけしてたわけだ。
 この日は2日目にして本番。イギリスのクラシック第3弾,セントレジャー観戦であります。もとはといえばこれのために色々無理をして予定を調整したのであります。いや〜,もうわくわくしますね。なお,日本でドンカスターの観戦記を探すと数が少なくて驚きました。以下,将来旅行記を書くときのために日本で事前に書いておいたものです。ぶっ込む先が見つからないのでここにぶっ込みます。なお,3つめのサイトは2015年10月31日時点で404になってました。この2ヶ月の間に消えてしまったのか……。魚拓取っとけばよかった。アーカイブにも引っかからなかったし。

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 イギリス遠征が決定し,いろいろ予定を考えていたところ,ドンカスターのセントレジャー開催に行けるっぽいことが判明。
 セントレジャーってイギリスの菊花賞的イメージがあったから10月ころにやってるんだと思ってた。9月序盤にやるんだな。たしかに,そうしないと凱旋門とかに出走してる馬のローテが謎だものな。
 で,セントレジャーなんてメジャーなレースをやってる競馬場,すぐにいろいろ見つかるだろうと思ってたのに,なんか発見できず。むむむ。セントレジャーの地位の低下がここにも現れているな。
 あわせて,どうもグレイハウンドも見られそう。なお,この時点でどこに泊るかもまったく考えてなかったんですが,なんかグレイハウンドは辺鄙な場所にあるな……。どうしようか。でもなんか近くに駅があるっぽく上手くやれば上手くいきそうだ。うむ,これは楽しいぞ。

 なお,ドンカスターの観戦情報については,検索をドンカスターからセントレジャーに変えたらさくっと見つかりました。ネット時代万歳。
 とりあえずサクッと発見できたのがこの3サイト。お世話になります。
 http://blogs.yahoo.co.jp/meteorshowerjp/19287564.html
 http://www.geocities.co.jp/Athlete-Rodos/1729/keiba.html
 http://so-far-so-good.tea-nifty.com/adamas/2005/09/post_7d21.html
 もうちょっと探してみた。
 http://4travel.jp/travelogue/10735653
 http://page.freett.com/japjumpjunkie/1997/tabi/europe.htm
 2つめのサイト,もとがどこかと思ったらなんと,中央競馬障害競走情報本舗(http://page.freett.com/japjumpjunkie/index.htm)さんだった。昔お世話になったなあ。

 それにしても,さすがセントレジャーの時期だけあって(ほかの時期と比較してないので間違ってるかも)ホテルが埋まってて残りのホテルが高い。
 最初はThorneのホテルを予約。しかし,翌日のBathの競馬にバース発のバス(駄洒落として最低ランク)に乗ろうと思ったら(=競馬を満喫しようと思ったら)ちょっとThorneからだときつい。というか,イギリスという国は日曜になると極端に電車の本数が減るんだな。これはいい勉強になった。
 ってことで,シェフィールド方面のホテルを探し,最初はシェフィールドのホテルを見つけたんですが,一晩寝かせてたら満室に。代替案で,ロザラムのホテルを予約。チェックイン時間が早い(23時)のが気になるが,まあこれはあとから考えよう。

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 とりあえず,キングスクロスからドンカスターへ向けて電車に乗り込みます。チケットは昨日すでにゲットしております。なんたる手際の良さ。自分で自分を褒めてあげたい。

 キングスクロスは以前ニューマーケットに行った際にも使った記憶があります。まあ,それ以上の記憶は一切残っておりません。なんせ10年以上前だからな。ほんと,月日のたつのがはやすぎてびっくりします。イギリスビザ取るときに「10年以内にイギリスに入国したことがあるか」という質問項目があって,ここがNoであることにほんとにびっくりしたもんだ。

 さて。駅のシステムは,ホームに入る際の自動改札が機能してなかった点を除けば特段問題なし。普通にホームは表示されており,そこに行けば電車がいます。号車もチケットに書かれたとおりです。さすが鉄道発祥の国。しっかりしてますね。電車に乗るまで全く信用してなかったけど。

 で。電車です。自分の座席も簡単に発券できました。そして,ここで悲しいお知らせ。横に座っている紳士が,絵に描いたような恰幅のよい方でありまして,大変窮屈な思いをすることとなりました。うむ,漫画等で見る光景がこんな場所で繰り広げられるとは。
 なお,このVirginEastの電車はイギリスを走る電車の中でもトップクラスにきれいなものであることを,今後学ぶのであります。まあ,ほかのも別に悪くないんだけどね。

あらためて,キングスクロス駅。きれいな駅ですな ちゃんと表示されてます
終点好きの血が騒ぐ ホームを歩く こっちは乗車券 こっちは座席指定券 乗車口 丁寧にこんなのも貼られてる
ちゃんと予約されてました 須田鷹雄似(の体型)の紳士 車内 車内販売もありました

 そんなわけでして,電車は遅れることなくドンカスターにつきました。このころはまだ車内放送に耳が追いついてなくて,本当にドンカスターなのか,GoogleMapとにらめっこしてました。まあ,横の紳士が降りる場所がドンカスターなのはおおよそ予想はついていたのではありますが。
 ドンカスターの駅も,特に出札改札なし。いいのかこれで。
 駅には着飾った紳士淑女がそこそこの数おりましたが,駅は思ったよりもセントレジャーしておらず,「競馬場はこっち」みたいな案内も(とりあえず目についた範囲では)ありませんでした。なお,紳士淑女はバスではなくタクシーを使って競馬場に向かうものと推察されます。

ドンカスターに到着!! ホーム 地下通路 駅切符売り場 駅外観

 で。到着が速い(そのまま競馬場に行っても開門前)ので,まずは町歩き。到着を早めたのは電車を信用してなかったことに加え,バスに乗れるか不安だった(歩く時間を確保したかった)こと,そして,ちょっと近場の教会(ドンカスター大聖堂)を見てみたかったからであります。このセントレジャーに対する気合いの入り方は我ながらほほえましい。いやだってセントレジャーだもんね。なんとなく,ダービーでもここまで気合いが入らない気もする。まあ10年以上ぶりのイギリス競馬がセントレジャーなんだから仕方ないよね。

 さて。実は駅をどうやって抜ければいいのかがちょっと分かりづらく,若干迷いました。結論から言うと,駅の左側にあるFrenchgateという名前の由来が気になるバスターミナル兼ショッピングセンターを抜ければ市街地に安全に出られます。ここのトイレは有料で,初のイギリス有料トイレ利用で(いかんせんこの頃はペンスコインの所持量も少なくまたコインの識別ができてなかったので)ちょっと戸惑いました。旅行ってだいたいお金の種類をぱっと見で見分けられるようになった頃に終わるよね。

Frenchgate入口
フランス人/フランスと
なにか関係あるのでしょうか
バスターミナル
(このときは気付いてなかったけど)
DoncasterRacecourseへの
矢印が出てます
路線図 出発案内 Frenchgate内 Exit to Town Centre
の矢印が出てますね
Centreのスペルに
イギリスを感じます
イギリスの
ガチャガチャ

 そんなわけで,無事フレンチゲートを突破しました。まずはゲートから出ないことにはレースは始まらないのであります。
 まあ,イギリス町歩き自体は昨日もちょっとやってるので(そして海外旅行が初めてというわけでもないので)新鮮みに欠けつつはあるんだけれど,それでもやっぱり異国をこうしてぷらぷらするのって心躍りますね。
 で。この時代は携帯を見れば地図が出てくるので,道に迷いません。迷わないのがいいことなのかどうかはさておき,とりあえずCathedoralに向かって一直線であります。
 なお,町全体がセントレジャーで盛り上がっているかというと,まったくそういうことはありませんでした。看板とかは出てるけど。なので,実はちょっと拍子抜けもしてました。

St Leger Festival!! フレンチゲートの入口2つと遠目に見たフレンチゲート
SouthamptonのWestQuayといい,
おそらくイギリス人はこの手の丸っこい入口が好きなのでしょう
ザ(ジ?)・ヨーロッパという感じの石畳であります なんだこのタケノコは

 で。大聖堂をあっさりと発見。どこで道を渡るのだろうかとちょっと不安でしたが,横断歩道と歩行者用信号もあっさり発見。そして,ジモティーはやはり信号無視して歩きます。ここに至って,この風潮はおそらくイギリス全土のものなのだろうと推察するに至った次第。なお,その後あちこち歩いた結果,「信号を守るのは子供を引率している先生だけ」という結論に至りました。そして,教育的観点からええかっこしいのNPもそういう場面ではきちんと信号を守ることにしております。こうしてジャパニーズは几帳面であると子供に植え付けるのであります。チャイニーズだと思われてる可能性が高いけど。

 それはさておき。いやあ,こんな町にしてでかい教会です。いやほんとすごい。まあ,イギリスはどんな町にもこの規模の教会が普通にあることを後で知ることになるんですが,とりあえずこの時点ではとにかくこんな場所にこんなにでかいもんがあるなんて凄いなーという感想でした。全体をカメラに収めるのも簡単にはいかない。
 そういえば,今更ですが,Doncaster Cathedralの訳を勝手にドンカスター大聖堂にしてたんですが,「大」ってつけてよかったのかな。中山大障害万歳。

見えてきた 道路越しに 解説 斜めから 正面から しかし道はボロい この墓の配置も
イギリス的ですな
ケルト的?な
十字架であります

 さて。中に入ります。どうせガラガラだろ,と思ってたら,人がいました。おっと予定外。そして,パンフレットを渡していただくと共に,なにやら説明を受けました。完全に頭がそれを予定していなかったために,何を言ってるのかさっぱり分かりません。とりあえず,こういう順番で回るといいよ,的なことを言われていると思うことにしました。ちょっとここまで何言ってるか分からないのは想定外で,軽くへこみます。

 まあ,とりあえず,このときは久々の教会だったので(もちろん半年前にフィリピンで教会は見てたし,それ以前にも国内外で教会には立ち入ってますが(ロシアなんて特に),ここまでしっかりと見入ったのはかなり久々のはず),ちょっと雰囲気慣れもしておらず,なんとなくふわふわしてました。新馬へのコメントみたいですね。
 で,この教会の特徴として,とにかく解説が多い。いろいろ解説されてます。とりあえず写真に撮って後で読もうと思ってはいたんだけれど,多すぎて読む気になりません。世の中程度問題であります。あと,この時点でIXYを使い慣れてないのも地味にきいてる。細かいセッティングできないんだよな。使いこなせない自分が悪いんだが。
 あと,ステンドグラスを眺めてたら,中の人に「ステンドグラスに興味あるの?」と話しかけられました。話しかけていただけるのは誠にありがたいんですが,いかんせんその先,どういう説明をされているのか,さっぱり分からないのでありますよ……。ほんと申し訳ない。

いただいたパンフ 解説の一部 こういうのってどうやって設置してるのだろう
西の窓について 解説。非常に熱心に解説がなされております。

いまいちキリスト教の
宗派とIconについての
関係がよく分からない

Kneelerというのは
膝掛けかと思ったら
上に跪くための布でした
奥のスペース 正面上 真正面
 
The Great East Window

Reredoというのは
教壇背後の飾り壁
という意味のようです
北側にあるパイプ
正直申し上げますと,どのオルガンが現役なのか
さっぱり分かっておりません
東から西を見る このへんのステンドグラスはどれがどこにあったかすでに記憶の外です

南側の様子
  
南側の窓

西から東を見る

北側の様子
 
安かったのでCDを買ってみた
勉強中のBGMとしては秀逸

外に出ます

聖堂西側

 そんなわけでして,10年以上ぶりに見るイギリスの教会は素晴らしく,大満足でありました。まあ,人工物は行きまくると飽きてくるのはそれこそ10年以上前のイギリスで経験したことなんですが。でもまあ,ほんと久々に1つの教会をここまでじっくり見られたのでよかったよかった。

 で,あとは競馬場に向かいます。せっかくなので歩いて行くことにします。思ったよりも歩いて競馬場に向かう人が少ない。治安については,とりあえず体感・空気感としては特に危なっかしくはない。まあ真っ昼間で明るいし酔っ払いもいないしな。
 それっぽい人が前を歩いていたら抜かさないように・怪しまれないように距離をとってあるきます。逃げ馬を生かさず殺さずする2番手の気分ですね。そして,逃げ馬がいきなり道沿いのパブに逸走したりして戸惑ったりもするのでした。

町歩き再開 HighStreet
右手にブックメーカーがありますね
よく分からないオブジェ
脳みそのようにも見えるんですが……なにこれ
石畳が終わって
普通の舗装道路になりました
そして,競馬客っぽい人がいない

 そんなわけで,いよいよドンカスター競馬場であります!!



イギリス初日ドンカスター競馬場


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