白馬の会全競艇場踏破記念

 そんなわけで,津新町から津競艇場へ。津新町のバス停には出走表があり……ちゃんとレース名が記載されておりました。わーい。

バス停。円筒の中に出走票があります。雨天不対応ですね
ところで,「津ボート」とか「ボート場」って表現,競艇で統一する前の表示だと思うんですが,
いったい何百年間このバス停の表示を取り替えてないのでしょうか

 そういえば,せっかくバスで津新町まで移動したのに,なんかさっきバスに乗ったバス停に止まったんですが……。
 まあ気にしないことにします。

 ところで。すでに書いたとおり,今回津に行った理由は,ここで全場踏破記念レースをするためです。
 んで,津を残したのは,未踏場のうちレース名をつけられるのがここだけだったからです。そして,1年間の津の開催のうち,レース名をつけられるのはJLC杯のみ。てことで,待ちに待った開催だったわけですね。
 実は,2年前,2013年開催時にも同名のレース開催を企んでいたのですが,このときは申し込みが直前になったために全て埋まっていて開催できませんでした。そして,津競艇場はこの協賛レースを積極的にPRしてくれないので,2014年は逃しました。いやほんと,真面目に分かりやすくPRしてくれ……。
 てことで2年越しの野望を達成したのです。この間,いくらでも津に行くチャンスはあったのに(そもそも三重県には幾度となく侵入している)これのためだけに津に行くのを控えてたわけで,津競艇からしてみたら協賛レースを主催しているが故に競艇場来場者が一人減る状況だったのでありました。申し訳ない。
 今回は2013年時の反省もふまえ,早めに申し込みました。いまいち雨天・荒天延期時のルールが分かっておらず,土曜日開催にして延期時に日曜に行けるようにした方がよかったかな,とあとから思ったりもしたんですが,津の取り扱いとしては「日曜8レース」が協賛レースであって「最終日8レース」ではなかったので結果オーライでした。そう,なんと懸念が的中して初日(3月10日)の開催が順延になったのです。いやもうびっくりですわ……。
 ちなみに,このルールを適用した場合,例えば日曜開催が順延になってたらいったいどうなっていたのかのかというと,2016年の募集要項には「(4)レース当日が荒天等により開催中止となった場合は、最終日の同一レースを対象とします。ただし、優勝戦については、当初優勝戦のレースの協賛を申し込んだオーナーを優先します。」とありました。なるほど。

 さて,意気揚々と津競艇場に入ります。
 それにしても,なんともバブリーな外観の建物です。そして中に入ってもどかんと大きな吹き抜け。浜名湖ほどではないにしても,浜名湖をちょっと思い出す豪華さです。れいによってゆるキャラツッキーがお出迎えであります。
 そして……これをもって私NPは全競艇場踏破!!初めて行った競艇場は多分平和島だと思います。いつだったか完全に記憶の外ですが,おおよそ15年(もうちょっと短い)でコンプリート。競艇場は三国と桐生を除くと太平洋ベルトの中に収まってくれているので行きやすいといえば行きやすいんですが(少なくとも競輪に比べたら数の上でも場所の上でも),それでも全部回るのは簡単ではないし,なかなかに感慨深い。

 ところで,ツッキーってみるからに恐竜なんですが,なんでこいつが津のキャラクターなんでしょうか。日本で恐竜と行ったら福井とかいわきとかそのあたりのイメージ。津+恐竜で検索した結果,福井が三重県でも竜脚類の化石等が出ていると解説してくれてますが,それにしたって関連薄すぎないか。Yahoo知恵袋というなかなかに信用性に欠くところから(しかも本題ではない),津+ツキでツッキーという名前とのヒントがでましたが,結局恐竜の由来が分からん。……と,なぜこれに必死になってるのか自分でも時間の無駄だと感じていたんですが,トバリュウを発見。ああ,多分これだろう。これに違いない。「ツッキー+トバリュウ」で1件もヒットしないのは気になるけど,もうこれ以上時間もないのでこれにてお開き。

出走表
ボートレース・津ニュース
が発行中止になったようです
ツッキー 指定席あまりまくりです 吹き抜け 場内案内図
雑多なものが置かれているコーナー
昔の宣伝ポスターは興味深いんだけれど。トロフィーとかもうちょっとなんとかならんのでしょうか。井口選手から何か貸してもらうとか。
津競艇の表記の残る
スワンボートならぬ
ツッピーボート

 さて。軽く場内探索をしつつ,指定された場所(具体的な名前忘れたけれど,多分競走本部みたいなところだと思う)を探します。場内探索をしつつ,と書きましたが,そこに行かないとなにも始まらないのである意味今回に関しては探索が主作業です。と言いつつつまみを買って食したりもしましたが。

水面側(レースの合間なので人がいない。それにしたって日曜なんだからもうちょっとなんとかなってほしいところではあるけど)
どて煮。中京圏なのでドテであります
三重は関西でなく中部なのであります
100円リターン式コインロッカー 1階の売り場
いかにも競艇場といった
こぎれいな空間であります
歩いてたら2マーク側まで到達
(水面側に執務スペースがあるはずないのだが)
木の床はなかなかに心地よいです
スタンド この部分は増築なのだろうか ドリンクコーナー

 さて。見つかりません。まだ時間に余裕はあるとはいえ,ちょっと焦ります。そして,グーグルマップなどの文明の利器を利用した結果……入口は外であると推測。
 一応再入場券をゲットしつつ,外に出て延々歩きます。そして,管理棟(そういえばこんな名前の場所に来いと言われてた気もする)のある関係者口へ。守衛さんに用件を伝えて中に入ります。
 ……ビンゴ。無事到達です。幸い,「白馬の会」を銘打ちつつ一人なことには突っ込まれず,「今まで行った中で一番行きづらかったのどこですか」という当然予想された質問への答えを用意してなかったためにちょっとテンパるというお馬鹿なイベントを発生させました。冷静になって考えると,場所的に三国がきついんだよな。新幹線が通って少しは状況変わるだろうか。

 さて。いろいろサービス品もいただきました。弁当はいらないと事前に伝えていたかなにかした記憶があったんですが,1000円分のお食事券もいただき,すでに自腹でどて煮100円買ってしまったことを若干後悔。「もうほとんど有効期限残ってないですけど」といただいた,年度内(3月中に使用必須)有効の全国特観席入場券は,多摩川の記念でなんとか使いました。その他,新聞も2紙いただいたんですが,一つはすでに買ってあったりして,もうなにやってんだか状態です。まあ,少しでも津の経済に貢献できたなら幸いです,と涙ながらに書いておくことにします。

 で。管理棟側から,通用門を経由して(外を通らずに),来賓席へと向かいます。なお,「白馬の会の他の人は来ないんですか」と聞かれた記憶すら無いな。そんなに1人だけオーラ漂わせてただろうか。いやまあ聞かれるより放置してもらった方が気が楽だからいいんだけど。

 そして,到達した来賓席。これが凄い。とんでもなくきれいでした。高知とは比べものになりません。とんでもなくきれいでした。正直,一人でいるのはきつい。

白馬の会様 来賓室の様子。無駄に広いです。空いたスペースで何をすることが想定されているのか 水面側は2段になっております これも頂き物
せっかくなので撮ってみた


水面を見下ろす。
これは上段から
こっちは下段 レースもばっちり見られる いただいた食券 お茶ももらった なお,来賓証は特に渡されず 利用上の注意
正直,来賓に関しては
持ち出し禁止を条件に
酒を売ってもいいように思う

 さて。そんなわけで,想像以上にきれいかつ見晴らしのいい来賓席に,ちょっと興奮してしまいました。いやほんと,スタンドの規模が違うとは言え,JRAの馬主席よりも見晴らしいいぞこれ。これ1万て,ちゃんと複数人でここに来られる人なら(書いてて若干寂しい)かなりお得だな。
 さて。ここで問題があります。部屋のきれいさと舟券の的中率はまったく相関しないのです。すると思う方がおかしいのだが。というわけで,せっかくの好環境を生かすことができずに,連敗して第8レースを迎えるのであります……。

売り場 配当金が1万円以上の場合にのみ
この大当たり袋をいただけるようです
当然,もらえませんでした。
払戻金ベースではないので
結果如何ではどうがんばってももらえない日もありうるわけですね
電子レンジも使えます
爆発に注意!
暖めすぎはともかく,
ドアを開けっ放す奴がいるのか…
飲み物は普通に有料 廊下 内部案内

 さてさて。お待たせしました。本日のメイン競走。第8レースは白馬の会全場踏破記念です。字数制限の関係で「全競艇場」ではなく「全場」となってしまったのは誠に残念。
 しかしながら,案内はマクールにある通りに読んでいただきました。このご時世ちゃんと「競艇」という言葉をアナウンサー氏(アナウンサーというより,館内放送的な感じだったけど)から聞けたこと,競艇という熟語が競艇場内(ボートレース場内)に響き渡ったおとに感無量であります。

 まずはスタート展示。枠なり3対3。


 4カドにいるA1の柳沢が2連対率40%以上のモーターをゲットしているわけでして,当然人気の中心はここです。で,当然そこに逆らう馬鹿が出るわけです。いやもう冠レース,しかも過去2回の冠レースはどっちも当ててるんだから素直になればいいのにねぇ。などと言ってはいけない。過去2回ともそれなりの配当だったので,今回もそれなりを目指します。てことで,頭は3の村田。

 そして,本番(なお,動画撮影にかまけてたので写真なし)。スタート展示で遅れた滝川が,本番も0.34という華麗なスタートを決め,無抵抗で木山に捲られるという大惨事。いやこの2人がやり合ってくれないと村田の出る幕ないんすけど。終わった。
 そんなわけで,鼻息荒くして乗り込んだレースでインがドカ遅れして終わる,というといつぞやの浜野谷を思い出しますね,という,お話でした。いやもうあっさりすぎて泣けた。
 なお,滝川が女子王座(じゃなくなった何か)を勝つのはこの年の夏のことになります。このレースの印象が悪いので滝川なんて女子戦でも買えない買えない。

 てことで,まあ事故なくレースが終わったのをよしとすべきなのかもしれません。合格ラインをここまで下げないとどうしようもないというべきか。

8レースオッズ 締め切り!! 断片的にレース前映像の写真を撮っても意味がないですね
8レース!!! 発走直前 決定しました 配当
過去2回の白馬冠競走同様,普通にいい配当になりました

 というわけで,無事白馬の会全場踏破記念は終了いたしました。
 来賓席に隔離されていることからも明らかなとおり,特になんのイベントもありません(後述するとおり途中で抜け出したので,もしかしたら全レース終了後に何かあったかもしれないけれど分からない)。
 まあ,レース内容に関してはちょっとあれな面も無きにしも非ずですが,滝川も白馬の会の冠競走ということで緊張したのでしょうし(F2だからだろう,とか突っ込んではいけない),まあこのときの経験と悔しさが夏の女子王座(じゃなくなった何か)制覇に繋がったわけで,白馬の会としては寛容の心で滝川を見ていく所存です。

 なお,F持ちながらも素晴らしいスタートから見事なまくりを決め,危なげない走りで優勝した木山選手については,本当におめでとうございます。正直知らない選手でしたが,今後はがっつり応援させていただきます。

1 2 木山  誠一 1’46’9 .11 まくり
2 4 柳沢   一 1’47’8 .08
3 3 村田   敦 1’49’4 .15
4 6 下河  雅史 1’50’5 .25
5 1 滝川 真由子 .34
6 5 木村 沙友希 .30


 さて。居心地のよい津競艇場来賓席なんですが,このままここにいても臨場感という意味では今一歩だし,場内探索もしたいし,手元にある1000円分の食事券も使いたい。
 というわけで,せっかくの来賓席を捨てて,一般人の待つ下界へと向かいました。迷子になるんじゃないかとびくついてましたが,普通に案内があって無事脱出成功。

上から見た景色 津ぎょうざ小学校ってのは
小学校給食発祥の
ご当地グルメとのこと
公式ページ参照
迷惑行為禁止!! サービスセンターの右奥にあるこのドアから出ました

 さて。競艇場らしくこぎれいな津競艇場でありますが,入口の吹き抜けが非常に印象的なほかは実は案外普通の作り。普通じゃない作りにする方が無駄なので別にいいんだけれど。
 すでに食事時は過ぎておりましたが,一応まだ食事できる店は開いておりました。食事処としては,1階1マーク寄りの店(最初にドテ串買ったところ),1階2マーク寄りのフードコート,3階2マーク寄りのお店(閉まってた)の3択になるのかな。いつもながら,旅打ちでおいしいものを目指しているはずがいざ食事となるととたんに行動が雑になる自分がおります。
 なお,上でも書いたとおり,水面に面した部分は床が木でできており,これは非常に気持ちよい。腐ったりなんだりしてメンテナンスにお金がかかりそうだけれど,これはこれで維持していってもらいたいものです。それにしても,日曜だというのに客入りはイマイチでして,まあ津という街自体,勢いがないのかもしれないけれど,なんかちょっと寂しいですね。せっかくいいスタンドあるのに。

改めて上から吹き抜け 今節の主な出場選手 案内コーナーは移動しました もしものために 裏には人がいない 2階は本当に人気がない
3階 3階席。日曜なのにすかすか 3階レストラン 1階フードコート 1000円を使い切ることを目的として買った結果
完全にメタボな品揃えとなりました
2階の2マーク側には女性子供ルーム 福祉売店 1階3階の食事処,
2階が女性子供ルーム
という建物であります
スタンドを横から
水面際コンコース。木が気持ちいいです。老人の膝にも優しい。
そして,水面前のスペースが広い。もうちょっとスタンドを寄せてもいいようにも思うけど
場内案内でも案内されていない奥の廃れたスタンド。壊す金もないのだと思われます ノミ屋の客も処罰されます!!
処罰はいいとして,必ず「逮捕」されるかのような
書きぶりは今後議論を呼びそうですね

 なお,今節は,白馬の会全場踏破記念で2着に終わった柳沢選手がこの日の12レース,そして翌日の優勝戦も見事勝利。さすがの力を見せつけました。おめでとうございます。

 最後に,津競艇の皆様もありがとうございました。まさかあんないい場所からレースを見られるとは思ってなかったので本気でびっくりしました。いやこれほんとお勧めです。


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