NPのイギリス旅行記その6 TEXT Ver.

9月30日(日)

 昨日アスコットに行ってしまったため、この日はロンドン観光にあてることになりました。

 他の5人はケンジントン宮殿見物へ向かい(他にもなんかの店を見ると言ってたような気がしなくも無い)、僕は彼らと別れ、一人ロックサーカスへと向かいました。
 ここは、別に岩がサーカスをするわけではなく、ろう人形館のロック(歌のロック)バージョンであります。「地球の歩き方」によると、混んでない・歌って踊ってくれる、ということで、いっちょ行ったるか、とばかりに向かったのですが…なんと閉まってたのです。「地球の歩き方」には日曜閉館、などとは一言も書いてなかったのに…。なぜだ〜!!その後、他の2人組(≠日本人)も来て、真っ暗な様子を見て帰っていきました。はまったのは僕だけではなかったようです。一安心。でも、結局僕以外ではまった人は、僕が見た限りではその2人組だけでした…。

 突如として暇になった僕は、なにをしようか考えた結果、ネットカフェに行くことに決めました。とりあえずピカデリーサーカス周辺に1つぐらいあるだろう、と思って、一昨日も訪れたビジターセンターで聞くことに。すると、トラファルガースクエア(猿岩石で有名)の近くにある、とのこと。
 ということで、トラファルガースクエアまでてくてくと歩いていきました。
 トラファルガースクエアはまあ名前のごとくトラファルガー海戦の記念に作られたか何かなんでしょう、中に「ネルソン記念柱」があります。そして、観光客と鳥が溜まってます。
 ここをしばし眺めたあと、目的地のネットカフェ(コーヒーを飲むことを主眼としてるわけではないのでので正確には「カフェ」はつかないけど。ちなみに飲食物の持込の可否については不明です)へ。"Easy Everything"というやつで、ロンドン行きの下準備をしているときにもこの名前を見たような記憶が無きにしも非ずでありました。
 システムは、というと、最初にレジでIDを購入。いくつか料金プランがありましたが、一番安いのが2時間分のやつなので、それを買います(値段は失念。但し、かなり安かった気がします。というか、物価の高いイギリスで、最も安いと感じたのがこれでした)。そして、好きなパソコンの前に座って、IDを入力すると、パスワード決定画面が出て、パスを決めるとあとは自由。画面中に残り時間が表示されています。

 さて、何をするかというと、まずスプリンターズSの結果確認。ということで、JRAのページへ。
 お恥ずかしながら、このとき初めてJRAには英語のページが無いということを知りました(現在は少し違った形ですがJAIRのサイト内に存在します)。う〜ん。さすがに馬番までは覚えていない!ただ、オッズを見て外れたことは確認できました(ちなみに馬券は長老に頼んでました)。そして、なにやら馬体重が凄いことになっている!これは気になります。
 ということで、仕方が無いので日本語フォントをダウンロード。やっていいのかどうかは知らんけど、まあここに2度と来ることは無いのでまあいいや、ってなわけであります。
 そして、トロットスターの名前を見て愕然。こんなの買えません。
 それから、このサイト(別冊白馬)に書き込みをして、大学の仲間内のページにもカキコをして、日刊スポーツのサイトで高橋尚子選手の世界新記録優勝を確認。長島茂雄監督辞任を確認。斎藤雅・槙原両投手の引退を知ったのもこのときだったような記憶が無きにしも非ず。

 とまあ、こんなところでここを立ち去ります。

 次にどうしようか、と迷ったので、まあ妥当な選択肢としては、トラファルガースクエアの目の前にあるナショナルギャラリーなんでしょうが(なんといってもタダだし)、少し考えた後、「絵を見てもしょうがない」という結論に達し、再びピカデリーのほうへ。

 とりあえず、もう一回ロックサーカスを確認しましたが、やはり休業。う〜ん。なんてこった。

 ということで、せっかくだから教会にでも行こうかな、ということで(NPはかつてアメリカに住んでいたとき、キリスト教系の学校に行っていて、キリスト教には良くも悪くも様々な思い出・思い入れがあるのです。別に洗礼とかは受けていませんが)、近くにあったSt.James教会に行ってみたのですが、ミサの時間に合わず、これまた断念。

 そこで、近所の観光名所、"Savile Row"という名の通りへ。ここは何なのか、というと、「背広」という日本語の語源になった道でありまして、紳士服の仕立て屋さんが多いところだそうであります。あいにく日曜だったので休業していましたが、平日はイギリスのジェントルマンたちが多くやってくるのでしょうか。
 それにしても、背広の語源がこの道だったというのには驚かされました(ちなみに、同種の例としては"book keeper"が語源となった「簿記」などがある、とメルマガで流れてきました)。リーゼントヘアの元となったRegent Streetといい、なかなか僕と関わりのある(?)街です。
 そして、ここにあるのが、ビートルズが映画「レットイットビー」で"Get Back"を演奏したことでも知られる建物の屋上。なんか記念碑でもあれば面白いのですが、んなもんあるわけが無いですね。

 この近辺の見所を見終えたところで、近所にあった王立美術院(今手許に日本のガイドブックが無いので名前に自信なし。Royal Academy of Artsです)に行くことにしました。ああ、こんなんだったら(無料の)ナショナルギャラリーに行けばよかった…。
 入場すると、チケット売り場があります。このとき、僕はこの美術院のことを完全に誤解していて、まずここで常設展示のチケットを買い、さらに見たければ特別展のチケットを買う、という方式だとばかり思い込んでいたのでありました。ので、いきなり"Which one?"などと聞かれたときは思わず「は?」と言いそうになってしまいました。内心やべーと思いつつ、ふっと顔を上げると町じゅうあちこちで見かけた広告が。ああそうか、あの広告はここのやつのものだったんだ!ということを発見し、しかもありがたいことにその画家は僕でも知っているレンブラントだったので「レンブラント」と、吉野家で「並」と答えるかのごとく答えました。この間、数秒だったと思いますが、かなり冷や汗ものでした。いやぁ、レンブラントという僕でも知ってる人の展示で本当に助かりました。ちなみに、もう片方の展示がどなたのものだったのかは全く覚えていません。いやぁ、お恥ずかしい。
 展示は、「レンブラントのかく女性たち」という趣旨のものだったような記憶があるのですが、どうだったのでしょう。って、写真を確認すればいいんですね。はい。"REMBRANT'S WOMEN"ですね。よかったよかった。
 まあ、こんなこと書いていることからも、いかに僕が絵画に対していい加減な姿勢でいるかがよく分かるかと思います。友人たちと合流したあとで、レンブラントの絵を見ていたことを伝えると、非常にうらやましがられたのですが、こっちとしては困ってしまいます。
 ということで、絵の感想はありません。いやぁ、上手いな、と。個人的には鉛筆画(っていうのでしょうか?デッサン、ってどういう意味?)が気に入りました。いやぁ、昔自分がかかされた「自分の手」の鉛筆画なんかを思い浮かべると、もうなんとも。比較するだけ失礼ですが。

 そうこうしているうちに待ち合わせ時間がやってきたので、みんなと合流。昼食をどうしたのか記憶が飛んでいるのでまあそれは置いておいて、一同は大英博物館へと向かいました。

 最寄の地下鉄駅を出た後、どっちへ向かうか、というのは地下鉄界における最大の難問の1つでありますが、ちょうどいい具合に団体さんが目の前をぞろぞろと歩いておりました。
 「場所柄大英博物館へ行くに違いない。違っていても、それはそれで何か面白いところへ連れて行ってくれるはず」という、どーしようもない論理(こーゆーこと(特に後半)を言い出すのはもちろんNPであります。が、ちゃんと同調者が出たので僕だけの責任ではない!)でこの団体さんの後ろを歩いていったのですが、見事に外しまして、団体がどこに行くか分からない(どこかで止まる気配が無い)し、どうみても大英博物館からは遠ざかっている…。
 途中で見切りをつけ、大英博物館へ。とんだ無駄足でありましたが、これもまた一興といっても差し支えないでしょう、多分。いや、反省してます。ほんとに。

 そしてこの大英博物館なんですが、入場無料というあたりが嬉しいです。館内案内図が有料だったような気がしなくも無いですが、ちょっと記憶が定かではないのでわかりません。
 まず、古代エジプト。とくればお目当てはロゼッタストーン。おおっ。これがかの有名なロゼッタストーンか!
 と思ったのはいいのですが、これで終わってしまいました。いや、確かに凄い博物館だとは思います。よくもまあこんなに侵略しちゃって、と言う感じです。大英帝国ばんざい!…ですが、この手のやつは去年のアメリカ旅行でも見ましたし、なんか食傷気味。
 ということで、僕と友人二人(ここに来る途中先陣を切って団体を追跡した3人衆であります)はアジアコーナーへ向かったのでありました。日本についての特別展示をしてたので、それを見ます。特別展なので有料です。なんでロンドンまで来て金を払って日本の物を観るのか、という点に疑問が残らなくも無いですが、まあそれはよしとしましょう。
 そして、大英博物館ということころはやけに物価が高い!他の観光地などと比べてもロンドンで一番じゃないでしょうか。ぼったくりもいいとこです。ということで、何を買ったか忘れました。ほとんど買ってません。

 そのあとはガイドブックに載っていた近所のインド料理屋さんで夕食。キャッツをやっている劇場の近くにあるお店で、キャッツが演じられている日は相当混むのではないかと思われますが、この日はキャッツはお休み。入ったときは(出て行くときも)客はわれわれ以外ゼロでありました。
 インド料理のいいところは牛肉が全く使われていないところです。狂牛病騒動で儲かってたりしないのでしょうか。

 というわけでこの日もおしまい。お疲れ様でした。

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