いまさら阪神探検

 阪神競馬場にはこれまでなんども参戦しており,その回数は下手したら中山に匹敵するんじゃないかというくらいです。特に阪神に行こうと強く意識してるわけではないんですが,なんか関西圏に行こうと思うと阪神の開催時期だったりするんですよね。高松に住んでたときも1年で3回阪神に参戦したし。
 なのですが,阪神競馬場内ってあまり探検したことがなく,今回初めてちゃんと中を歩いてみた次第。

 さて,その前に例によってぐだぐだと。そもそも,今回は9月の3連休に徳島に用事があったのが発端です。で,いろいろと準備が遅れたため,週の半ばには阪神方面の夜行バスが死にかけていて,東京富士交通のナイトライナーの残席をなんとか確保。このナイトライナー,自分が予約した時点ではホームページのつくりが結構杜撰で,本当にちゃんと予約できてるのかかなり不安でした。
 あと,事故の関係もあって高速バス制度が盛大に改正されていて,この手の新興バス路線(一昔前のツアーバス)であっても,ちゃんとしたバス停から出発しないといけなくなっているようです。というわけで,このバスは新宿南口から出発。昔懐かし新宿南のベローチェのちょっと先にいつの間にかバス停ができてました。昔はこのスペースに何があったんだっけ。

 で,バスはなんでもいいんですが,なんかこの日は全然寝られませんでした。なんのために高い金払って3列バスを予約したのやら…。
 あと,この手の新興バスが使うバス停って,どうもバス停を使える時間が厳しく定められているようで,予定時間きっちりに入っていきました。というか,普通の乗り合い路線バスって,バス停の使用時間に制限とかないのかな。どういうルール設計になってるんでしょうか。長時間利用できる方が使用料が高いとか,そういうのはあるのかな。

 まあ,ごたくはさておいて,とりあえず無事梅田に到着。梅田といいつつ,ツアーバス系列は駅からちょっと遠目の駐車場兼バス停に到着です。梅田に向かう道すがら,久々に伊予鉄のバスを見かけました。懐かしい。
 で,途中,大きな鳥居発見。綱敷天神の御旅社でした。解説を今初めて読むと,菅原道真公が家臣をここに残していき,その家臣たちが道真公のお帰りを待ち続けることとし,紅梅の下に小祠を構え,道真公を祀って梅塚天満宮と名付けたと。解説にもある通り,道真を祟りを鎮めるために祟り神道真を祀った各地の天神様とは一線を画す成立過程です。というか,日本全国の天満宮の中で一番古いんじゃなかろうか。そして,御旅社というんだからメインが綱敷天神でこっちは付属かと思ったら,どうもそんなもんではなく,こちらこそが由緒正しき天満宮のようですね。ううむ,神社一つとっても奥が深い。

解説 鳥居 解説の紙 綱敷天神との位置関係
神牛。おめめぱっちりです 牛と天神様 境内には玉姫稲荷もあります
こっちだけお参りして帰られている方がおられました
朝から,熱心な地元の方なんでしょうね

 そのあと,梅田をうろうろしていると,北向地蔵尊を発見。朝から,信徒さんがお掃除なさっておりました。
 そして,そのあと阪神梅田側に出て,JALの株主優待券を購入。ANAの株主優待は空港で購入するときに持っていればよかったのでJALもそうだろうと安心していたところ,どうもJALは予約に株優が必要で,いかんせん3連休の最終日に高知から羽田に戻り損ねたら大惨事なので,予約をしておきたくって,ここで株優を買うことにしたのでした。時期が悪かったのか,梅田が新橋より値段高めなのかちょっとよく分からないところですが,いずれにしても確か6000円くらいかかりました。あと,JALが会社更生受ける前はJALとANAの株優の値段ってほぼ一緒か,500円くらいしか違いがなかった記憶なんですが,最近はJALの方が数千円高いのね。ちょっとびっくり。
 で,ドトールに入って朝食とりつつ時間をつぶします。


 てことで,ようやく出陣。

 この日は秋の阪神開幕日。いわゆる秋競馬開幕日でありまして,その秋競馬開幕日の第1レースパドックに間に合ってしまうという,夜型人間とは思えない事態が発生したのでありました。

秋競馬開幕の通路 ミニチュアホースがお出迎え ターフィーくんもお出迎え 秋競馬開幕のパドック

 さて,今更ですが,今回は阪神を探索するという今更な目的を掲げているので,とりあえず馬券を買ったり歩いたりを続けます。
 まあ,スタンド部分は何回も歩いているので特になにもないんですが,いつも馬券ハズレ→シアトルズベストコーヒーでカフェイン注入→ハズレ→宝塚カレー→ハズレというルートをたどるので,今回はコーヒーの代わりにミックスジュースを買ってみたりしました。まあ,もちろん目に見える効果は上がらず。

新たに顕彰されたひろし&ゆーじと,牝馬三冠馬メジロラモーヌ
牝馬特集ということのようです
凱旋門賞出走3頭への寄書き ミックスジュース セルビアのデットーリこと
ジョルジェ・ペロヴィッチ騎手が
見事初勝利でありました

 さて,スタンドを抜けて,探索開始。とりあえず阪神の4角方向に出たことがないので,ここからは未体験ゾーンです。

 まず,なにやら仮設のイベントスペース的なものがあり,ラジオ関西が「懐かしのレコードコンサート」のような公開収録をおこなうような雰囲気を醸し出しておりました(実際に公開収録なのか,単なるライブなのかは確認してないので知りません)。そして,昔のレコードが多数展示されております。もちろん,さらばハイセイコーもありました。どうでもいいですが,今でもたま〜に,イベント用か何かでLP版出す歌手がおられ,勢いで買っちゃったりしますが,プレイヤーを持ってないので,我ながらこういうのをどう扱ったらいいのか困ります(←完全に馬鹿)。
 そして,「アクティブシニアマーケット」というなんかよく分かるような分からないような名前のマーケットと,その向かいにあるなぜか沖縄のマーケットで,食事を販売中。昼休み序盤まではすいてましたが,昼休み途中から大行列ができてました。ですが,そういうことを気にせずにマイペースに客さばきをする沖縄的な空気に,殺伐とした競馬場もここだけは別世界のようでありました(皮肉っぽい書き方になってますが,褒めてます)。

公開収録? 懐かしのレコード盤 さらばハイセイコー! Active Sinior グラウンドゴルフ体験 沖縄そば

 そして,独立したターフィーショップの建物発見。京都は入口右手の割と目立つ位置にありますが,阪神のこのターフィーショップは,初めて存在を認知しました。そして,わりと場内を歩く自分がそんな程度なので,自分のほかに客はおらず……閉鎖してもたいした実害はないと思われますが,まあこんなところに閉鎖した建物をおいておくのも印象悪いだろうからな。

 そして,馬頭観音。そういえば,阪神では馬頭観音にお参りしたことなかったことに気付きました。てことで,参拝。
 そしてここの馬頭観音はなかなかに歴史のあるしっかりした馬頭観音でした。

寂しいターフィーショップ ぶれた ちょっとどういう霊獣なのか分からない 馬頭観音様
観音像の石像とかはなし
昭和10年
勝馬投票事務従事員有志
線香・ローソクも設置 タケブン先生の奉納品も 脇に馬塚 提出御賞典拝受記念
キンチャンの馬主
吉村一三氏の献木も
1935年の優勝馬ですね


馬頭観音裏側 縁起。読めない。読む気もないけど 十三重石塔 レース名でおなじみの雪柳
こんな低木だったのか
馬頭観音からちょっと離れた
一龍大神

 てことで,タケブン先生の名前の残る馬頭観音コーナー。ここまでのものが並んじゃうと,競馬場改装時にも容易には移動したり撤去したりはできないでしょうね。

 さて,馬の展示コーナーもあります。この日はブルーショットガンとコンゴウ。どうも,ブルーショットガンはこの開催を最後に秋田の乗馬クラブ(あきた乗馬クラブ)に移動することになったようです。お疲れ様でした。

コンゴウ 阪急杯優勝,とかは
書かないんですね
ブルーショットガン

 さて,探索を進めます。
 スペースキッズなる場所があり,電車に乗れたり砂場があったり,小遊園地となっておりました。こういう場所に中年が1人でカメラ持ってふらふらしてると,変質者としていつ通報されてもおかしくないと思われるので,そそくさと退散。まあ皆さん楽しそうでなによりです。


 そして,セントウルガーデンという名の,大きな噴水のある洋風庭園がありました。こんなものまであったのか。まあ,人はまばらです。
 そして,馬場近くに小高い丘。スカイパークと呼ばれるようです。上には芝生が敷き詰められ,下には馬券売場があるという多機能な丘です。素晴らしい。その丘には上田清次郎氏の像がありました。ダイナナホウシュウの馬主さんとして知られておりますね。というか,ダイコーター騒動で「ダービーは金で買えない」ことを世間に知らしめたことで有名なのかな。今初めて氏のことをWikipediaで見ましたが,上田氏は筑豊の四天王の1人とのことで,「ホウシュウ」は出身地の「豊州」を指すようです。そして,豊前の冠号も使っていて,ブゼンキャンドルは氏の牧場上田牧場の出生とか。へぇぇ。そして,その上田牧場も既に閉鎖されているようで,競馬の世界の栄枯盛衰を感じさせます。

セントウルガーデン 日が当たると暑いので
人はまばら
丘からコースを眺める 上田清次郎氏の像
奥には常設ステージ
人が集まってるけど
なにかイベントがあるのだろうか
ポニー乗馬体験 子ども用遊具
目の位置がおかしいと思うのは僕だけでしょうか
芝生とスタンド

 ちなみに,阪神はコースが広いので,このあたりから見ても臨場感満点,というわけにはいかないですが,それでもコーナーを回ってくる馬を近くに見られますし,カラ馬が先陣を切って駆け込んでくるのを見られたりして楽しめます。できれば小島太的な騎手に大外一気してもらえると助かりますが…。

4角 馬がドドドっと カラ馬先頭! 桜花賞桜 アメニティホール
使われてるのかな?

 そんなわけで,場内探索終了。沖縄そばに加えてドテ煮を食して,さっきのスカイパークの芝生スペースで夜行バスの睡眠不足を補うべく睡眠。いやぁ,いい休日でした。競馬もいいけれど,競馬場もいいですねえ。

なかなかおいしかった。これはよい。 目覚めた目線で写真を撮ってみた 場内案内 さらば阪神 高速舞子


 で,高速舞子から徳島の飲み会へ。そしてその翌日は高知ナイターであります。


高知へ


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