ヒラではないいわき平競輪

さて,いよいよ最後のイベントです。最後は競輪。この日はG3,記念競輪であります。


 このいわき平競輪場,東日本大震災の際には競輪場自体には大きな被害はなく,また様々な救援物資がここに集積されて地域に貢献した,と報じられておりました。というわけで,もう地元は競輪場の年1回のイベントのために大盛り上がりしているに違いない!!
 ……そんなわけありませんね。バス乗り場案内からして無視ですよ,無視。
 間違ってたら申し訳ないと思って,二度見三度見しましたが,やっぱりないんですよ。「復興支援バス」というから,利益が復興支援になる競輪場へのバスかと思ったらそんなはずはありません。なんなんすかね,これは。

 あと,たまたま場内で発見したいわきの市報を見ても,なんかあまり記念競輪を盛り上がようという感じがないですな…。せっかくやってるんだから1円でも多く売り上げようという意欲があってもいいと思うんだよなー。

 いわきの2017年のオールスター開催が決まったとき(だったと思う)に,いわき平競輪HPのTwitterで流れた過去写真が下記です(注:自分の持ってるホームページビルダーのバージョン(Version10)だとTwitter埋め込みがうまくできなかった。ちゃんとHTMLベースでやらないとダメっぽいな。まあ気にしない)。なお,このころのいわき平競輪HPのTwitterは興味深い写真を蔵出ししてたので(たしかこの頃はいわきが改修工事中でスタッフの手が開いていたのだと思う),自分用メモとしてリンクを。頼むからTwitterアカウントを削除しないでください。

まだまだあるよお宝写真(゚ー゚)☆その1
今は無きヤンヤンが懐かしい!駅名も当時は平駅。3枚目はなんとなく場所が分かるような…パシフィックホテルが目印ですね。常磐交通のバスは今も走ってるデザインかなぁ?(自信ナシ) #いわき pic.twitter.com/vo60JU7Dji

— いわき平競輪公式HP運営スタッフ (@keirin_iwaki_hp) 2015年9月2日




 記念と特別の違いはあれど,隔世の感があるとしかいいようがないな……。


 さて,そんなわけで,隔離されたバス停からバスに乗り込みます。バスがどこに着いたのかさっぱり分かりませんが,いつもなら目の前にある「競輪場入口」的な門がないことだけは分かります。なんだなんだ,何が起きている。

バス停 記念なのでいつもと違う輸送体制 どうもバック側に着いたらしい 馬群についていきます
いったいこれはどこを歩いているのか
入口

 と,いうわけで,中に入りました。なんというか,コンクリート打ちっ放しではありつつも,オサレな内部です。震災に耐えた,新しい建築なのでしょうな。BCS賞,という,中京か新潟あたりの特別戦にありそうな賞を受賞しているようです。なお,このBCS賞は,ホームページによると昭和35年創設の歴史ある賞のようなので,まだたかだか20周年の白馬に偉そうな口を叩かれる筋合いなどまったくないでしょうね。
 それはさておき,このいわき平競輪場,なんというか,「最近の競艇場みたいな内観」という,よく分からない表現をとらせてもらいます。

BCS賞 きれいなだけあって
特観も強気の値段設定
おしゃれなフードコート がんばっぺいわき 内部案内

 まあ,特観は記念なので当然売り切れており(そもそも入る予定もなかったけど),中をうろつきます。さすが寒い場所にあるだけあって,一般観覧席も空調区画があります。これだったらヒラや場外のときに特観に入る人いないんじゃなかろうか。新しい建物だけあって,視界を遮る柱もありません。この強化ガラスを発明した人には本当に感謝です。
 それにしても,なんつーか,普通に居心地よいです。無料ゾーンでこれだから素晴らしい。函館にしてもそうだけれど,寒冷地は一般席に空調がきくからいいですね。

3階
ここがスタートと同じ高さ
3階席からの眺め
一般席で,バンクとちょっと距離があるけれど,
西武園特観に近いです
斜めから こんな感じです 穴場
4階席からの眺め 通は通路の前に座るのだと思われます

 なお,3階部分から外に出ることもでき,バンク脇からの観戦もできる設計になっています。需要が大きいわけではないんでしょうが,こういう細かい設計が嬉しいですな。素晴らしい。

外に出ます スタンド方向を見る こんな感じの通路 バック側からスタンドを見る スタンド前 小松崎の横断幕
高校野球部が出してます


 さて,このいわき平競輪場の最大の特徴は,バンク内に入れることです。というわけで,これはいかないと損損。なお,記念だけあって様々なイベントがおこなわれており,それも全てバンク内です。
 てことで,さっき通った道を通ってバンク内へ。バンクの下を歩くというのはなんか新鮮です。競馬場で馬場の下を歩くのはしょっちゅう経験してるんだけどね。

バンク下の駐車場 イベント一覧 おなじみスピーチ-ズ
よく見かけますが,
未だに誰一人として名前が分かりません
こっちはおそらくdropというグループです 上から見下ろす




間寛平さん
過去に函館競馬場で見た記憶があるな
大阪の芸人さんなのに,
なぜか北で縁がある
チャリティオークション 予想会 子供向け自転車(三輪車)
フィールド
奥に穴場があるのが
なんとも対照的
上は木のぬくもり 正面にスタンド

 食事については,フードコートもあり,また,記念だけあって移動販売車もきておりました。福島名物だという伊達鶏の唐揚げを食してみましたが,本当に福島名物なんでしょうかね。



福島名物のからあげ,と,みんな大好きコロッケ フードコート以外にも
食堂はあります
アルコールが解禁
されておりました
1人3杯までです
場内食堂メニュー
上のアルコール案内が
「インメーション」に
なってることに
今気付いた
毎度懲りずにもつ煮込み

 とまあ,こんな感じで一通り回り終えました。
 バンク内と観戦席を往復するのはちょっと面倒ですが(3階まで上がらないといけないので),普通にスタンド3階か4階に陣取ってるだけならば非常に居心地よいですね。これだけ居心地よいのにバンク内に立ち入れる構造にしたのは,どういう背景なのだろうか。

 あと,現場を見てなかったのでコメントしかねるのですが,なんか伊藤保文が選手紹介中に落車欠場というなかなか珍しいことやってました。これで3582万5300円の返還だそうです。競輪担当者が頭を抱える姿が目に浮かぶようですな。

混雑している穴場 スタンド内でも
なんか撮影してました
子供コーナー 上から見る選手入場口
一応これが敢闘門ってことか
存在意義がいまいちよく分からないラウンドガール
優勝戦出場選手紹介
このときの様子はYoutubeにアップされてました
気付いたら伊藤がやらかしていた

 そんなわけで,優勝戦です。
 武田が不発……で,当然関東3番手の後閑も不発…のために自分の車券はあっさりと終了し,最後はうま〜く切り替えた岩津が小松崎を振り切ってゴール。見事小松崎の地元記念制覇を妨害したのでありました。

 表彰式もバンク内。雨降ったらバンク上でやってたんでしょうかね?
 それにしても,やっぱりこういう場所だと寛平さん(ちゃん付けとさん付け,どっちがいいんだろうか)みたいなキャラは場を盛り上げられていいですな。

赤競 選手入場
イベントをやっておられたアイドルの皆様がお出迎え
11Rです よーい
戻ってきた岩津 出走選手に水を渡しております 決定 表彰式 寛平ちゃんと一緒に
市長が固いですね

 てことで,全ての予定が終わりました。
 このあとは,翌日の宇都宮での仕事に備えていわき駅ではなく郡山駅へと向かいます。バス停の場所を勘違いしていたため(郡山の方向を勘違いしていたため,道の反対側で待ってしまった)ちょっと焦りましたが,無事バスが遅れてきてくれたので(始発からここまでほとんどバス停もないのに遅れてきてくれて感謝感謝)助かりました。

スタンド バック側の建物 バスが出ていく さらば競輪場 バス停
郡山駅前のライトアップ がくとくんです

 郡山に行くのは2012年以来ですな。どうも音楽の街として売り出しているようです。前回は気付かなかった。


磐城の丹後


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