姫路の遺構を見に行こう

 週末が暇になりそうだったので,各種競技の日程を調べていたところ,山陽オートがG1やってることが判明。おお,それならばこれを機にオート全場踏破してしまおう!ということになりました。山陽オートの場所的に,当初は福岡側から乗り込む予定で前日の若松競艇あたりに行く予定を立てていたのですが,そういえば姫路城が白い内に姫路城に行った方がいいな,ということを思い立ち,金曜日に予定変更。姫路の情報を収集して姫路城に乗り込むことにしました。

 そんなわけで無事姫路に到着。眠い。

姫路新幹線駅構内にあったジオラマ 灘祭りの松原屋台


 姫路でまずやることは,自転車を借りること。前回姫路に行ったときはもうちょっとぼろっちい場所でレンタサイクル受付していた記憶で,いかにも,なぶっきらぼうなおばちゃんに出くわした)だったのですが,今回は小綺麗な場所で,英語できる担当者もおられるなど,姫路がHimejiになっておりました。
 で,レンタサイクルの行き先。これですね,私の姫路競馬のホームページの見方が悪かったのか,姫路競馬のホームページの作りが悪いのか,姫路競馬がやってる感がなかったんですね。それで,行き先に「競馬場」とか書くと「今日やってませんよ」とかなんとか言われてつまらん論戦が始まるな,と思っちゃったのです。ああ,大失敗。てことで,行き先に書いたのは,あろうことか,「城」。ああ,情けなや。

グランドオープン 駅から見る姫路城 レンタサイクルはここに 軽いブランチをここで
チェーンで食べるのは
風情も何もあったもんじゃないんだが
今回の自転車

 さて,自転車をゲットして最初に目指すのは,モノレール跡。むかし,姫路にモノレールがあったとか,そんな情報知りませんでした。でも,個人的にその手の廃墟は嫌いではないので,ちょっと跡地を見学。マンションの中にモノレールを通すとか,面白いことやりますな。ザ・高度経済成長!
 でもほんと,こうやってモノレールの柱だけ残っていたり,モノレールが通っていた穴がぽかーんと残っているっていうのはなんとも面白い光景です。
 このマンション自体も現在半廃墟みたいになってました。せっかくなので共用部まで侵入。おそらくもうすぐ取り壊しになるんだろうな。

支柱が残る マンションが見えてきた シャッター街の店のシマに残る支柱
この建物群を壊すときじゃないと支柱を撤去できないっぽいな
ある意味こういう銅像も
昭和の遺構といえそうだ
なぜこれだけここまで緑のツタで覆われたのか…… ぽっかり口を開けてます
雨や雪は入ってこないのか…
昔は釜ぶろ温泉という
銭湯があったようです
もう一回戻ってみる
裏側。日が当たらないので
一気に寂れた雰囲気に
附近案内板
左下に高尾アパートがあります
ほぼ退去済みですね
取り壊し予定があるのかな
反対側も口が開いております

 それから,モノレールのあとを追いかけつつ,先へ進んでいきます。それなりに支柱は残っておりますな。耐用年数的にはあとどれくらいいけるんだろうか。

このあたりは支柱だけでなく線路跡も残っております 立体交差

 どうも,かつて姫路では博覧会が開催されたようで,その跡地を公園化しているようであります。それが手柄山中央公園。城とは逆側の,ジモティー向けな場所ですね。とはいえ,水族館があったりして観光客がきてもおかしくない場所ではある。まあ,どうしても競馬場のある城側にみんなの目がいっちゃうから,しょうがないですな。てか,ここに競馬場があったらもうちょっと人が集まったんでは……。
 そして,モノレールの起点がここだったわけですね。その跡地に,モノレールの展示がある,とまあ,こういうわけでございます。しかも,無料で展示されているという太っ腹っぷり。いやはや,さすが世界遺産を有する姫路市です。競馬は黒字なんでしょうか。
 てことで,下からグリグリ上にあがっていき,子供たちや家族連れが多い中,おっさんが一人進むという気恥ずかしさを乗り越えて,無事到着。
 で〜んと,電車が展示されていて,脇にはホームを模した,というかホームを再利用した展示。展示はモノレールにとどまらず,市の交通全体や,博覧会も含んだものでした。ここに展示しないとほかに展示する場所がないんだろうな。
 それにしても,姫路でこんな大規模な博覧会が開催されて,そこにモノレールが通ってた,というのは,この当時の姫路の勢いを感じさせます。イマイチ姫路の産業がなんなのかよく分かってないんだけれど(IHIは赤穂の方ですよね?),姫路がとても意欲に満ちたチャレンジングな街で会ったことはよく分かります。

中央公園案内図 モノレール展示室へ 水族館を見下ろす
奥にも城があるな……
かつてはモノレールが
ここから出入りしていたはず
姫路モノレール
「祝開通」のヘッドマークがなんとも寂しい
モノレールと博覧会
合わせて競馬の宣伝も
すればよかったのに

この手の絵が醸し出す
わくわく感って半端ないっす

観光案内をよく見ると
競馬場の絵はあれど
「競馬場」の文字がない
   
駅構内の様子を再現

こういうところで
ロッキードの名前を見ると
どきっとしちゃうのは
角栄さんのせいだな

 ってことで,ちょっとやり過ぎたかなと思わんでもないけど,まあいいや。姫路駅の北側に戻ります。

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