さんようでろくじょう

 朝になりました。現在地は宇部。目的地は山陽小野田。まだまだ西に移動しなければなりません。
 宇部新川から山陽オートに向かうとすると,基本的には宇部線〜山陽本線を乗り継ぐのが大本命かと思われます。が,せっかくなので山陽小野田市になにか爪痕を残していきたい。ってことで,当地で有名な?貝汁を食すべく,ドライブインみちしおを目指します。この場合,みちしおの最寄りバス停が西糸根で,ここに向かうバスは宇部新川駅からではなく,宇部中央バス停から出ている様子です。中心的なバスターミナルが駅から離れた場所にあるってのはまあよくある話ですけれど,ジモティー以外にはなかなか分かりづらい。何が分かりづらいって,この「宇部中央」がどこにあるのか,検索しただけじゃなかなか分からん。困ったもんですな。でもまあ,なんとかだいたいのあたりはつけました。もし迷ったら最後は電車でなんとかすればいいのだ。
 で,早起きしててくてく向かったところ,無事宇部中央バス停を発見しました。よかったよかった。で,無事サンデン交通の下関行きバス停も発見。よかったよかった。
 ちなみに,乗客はNP一人でして,運転手さんにどこまでいくのか聞かれました(もちろん整理券式なので後払い)。ぶっちゃけ,たまたま「西糸根」が記憶にあったからよかったものの,いつもの何も考えてない自分の行動ベースだと「分かりません」という,運転手さんからしたら「なんだこいつ」的回答をしたのではないかと思われます。いやだって今はGoogleMapで目的地に近づいたら降りれば事足りる世の中だからね。
 なお,運転手さんがこの質問をしたのは,おそらく次のバス停がどこであるかのテープをいちいちいじらないで済むようにするためだと思われます。その証拠に,途中のバス停でほかのお客さんが乗ってくるまでテープが流れてませんでした。
 どうでもいいんですが,買った新聞のオートの広告になんかおばさんタレントが出てるな,誰だろうと思ったら,サトマヤでした。白黒が悪いのかもしれんけど,もうちょっといい写真なかったんかいな。

宇部中央バス停 停留所案内 時刻表 お○さんに見えませんかね?

 どうでもいいことを書いていると饒舌になるのはいつものことです。
 さて,バスは西糸根に着きました。目の前にみちしおが見えます。脇にスーパー銭湯もあるってことは情報として持ってたので,もうちょっと大きな建物かと思ったら案外小さい。まあ,昨今の道の駅ブームでできたようなきれいな道の駅とは一線を画す,まさに昔ながらのドライブイン。なのに,なんとびっくり,タッチパネル式での注文でした。舐めたらあかんですね。てことで,初めてのNPも戸惑うことなく注文できました。朝食にぴったりの貝汁定食(貝汁+ご飯)。せっかくなので,魚も注文してみました。普通に貝汁とご飯だけ頼んでる地元の方も多々おられました。

みちしお到着 タッチパネル式の注文 店内 貝汁とご飯とお魚 外には共同通信社杯のチラシ 大黒さん

 さて,朝食をとりおえ,西糸根から2つほどバスで戻り(バスの時間は当然チェックしてた),国道からオートレース場までは歩きます。なにかと下関競艇の広告を見かけるので,やはりカネを持ってるのは競艇ってことなんでしょうなあ……。
 高速が見えるあたりから,オートのモーター音が聞こえてきました。モータースポーツは,この音が聞こえてきたときの高揚感がなんともいえず好きです。
 で,基本的にここに来る人の8割は車,残り2割は電車で,まさか国道のバス停から歩いてくる人がいるとは想定されておらず,案内がまったくありません。まあ,駐車場からそれっぽい階段を上っていけば着くだろう,と思って適当に進んでいったら,無事到着しました。

西糸根バス停 川の名前アピールが凄い
てか,道の邪魔じゃないか
奥にオートの看板
誰向けの看板か謎ですが
とりあえず近づいてきました
下関競艇の看板 スタンドが見えた なんともいえない飯塚オートの看板
ちゃんと現役でかえって驚く
新しいけど意味あるのか
分からない看板

 さて,無事電車組と合流し,新聞売り場で新聞を手に入れたらあとは上にあがってオートレース場であります。新聞はここにしかないので,買い忘れると降りてこなけりゃなりません。ちょっと面倒ね。
 そして,入場!ついにオートレースも6場全て踏破。残るは競輪のみでございます。でも,オートは最後に始めた競技で思い入れもあまりないので,全場踏破にあまり感慨はなかったです。

接近
右が新聞左が入口への登り
お断りされるのは
暴力団員とノミ関係
入口 場内案内図 日若を買ってみた
発行人は北九州の人なんですね
充実なデータ!
コンピュータ予想がなんなのかは
よく分かりません
ちなみに,この5レースは725でした
まあ,湿走路だから仕方ない
入口


 さて。中はどうせ昭和な香りぷんぷんなんだろうと思っていったら,やっぱりそうでした。構造としては,メインスタンドがホームにあって,コースに向かって左側に小さなスタンド,右側にハイビジョンシアターのある建物。で,スタンド裏にホール。まあ,ハイビジョンシアターやホールは調子のいい時代に建て増ししたんでしょうね。ハイビジョンシアターという名前がいい空気感を出しています。

 まあ,それはさておき。とりあえずコインロッカーに荷物を突っ込んで車券買いつつ散策。雨が降ってきていて(日頃の行いが悪い割にこの日はバス停から歩いてるあいだはそんなに濡れなかった),人は基本的に裏のホールかスタンド2階に集結している感じでした。予想屋とかはホールにいるので,基本的にホールがメインだな。

大きな円柱に出走表前夜版の
配布場所が書かれております
自分の記憶が正しければ,
小郡駅は2003年に
新山口駅になってるので,
これはそれ以上前から更新されてません
独特のフォント
こういうフォントって,
ワープロ・パソコン登場前は
誰が書いてたんだろうか
コインロッカーと傘立て 今回のG1のポスター このご時世に
この業界に入ってくる
勇気あふれる猛者
センターホール入口 センターホール内
簡単なお立ち台があります
センターホールの穴場 この日のイベント
走路内観戦が中止に
これ,5Rといわず,
もっとやればいいのにね
食堂のおすすめメニュー 食堂はホールの奥 なぜかラーメンが
ものすごくおいしそうに見えた
ので注文したのだが,
タイミングを誤って,
レース見るために
早食いするハメになったのでした
懐かしの出走表
左は思いっきりピンぼけ
2000年当時は
宇部中央から
バスが出てたんですね

 さて,この日は雨でした。
 前回オートに行った伊勢崎も雨に祟られてはいたんですが,伊勢崎ではそれなりの成績をおさめることができておりまして,ニワカのくせに湿走路に自信を持つという,まさにニワカのニワカたる心意気でおりました。で,まあ,もちろん湿走路だと人気は湿走路の力量順になるわけで,さらに結果も概ねその範疇におさまります。ここまではいいとして,伊勢崎ではうまくいっていたその中での順位付けが今回は全然うまくいかず,ひたすら外れ続けました。まあ,所詮ニワカなんてこんなもんですね。
 この日はG1らしく場内イベントがありましたが,なんというか,G1!といった華やかさからはほど遠い雰囲気。オートは船橋や川口で大レースの日に行ってますが,そんなのとは雰囲気が天と地であります。普通に予想会とベリーダンスで,何が悪いのかよく分からんのだけどね。ちなみに,こういう場所でベリーダンスを見るのは松戸SNF以来なんですが,最近ベリーダンスってはやってるんでしょうか。
 ちなみに,予想会は山陽オートの予想屋さんがやっており,しかもこの日で予想屋引退と言うことで最後に花束贈呈とかされておりました。ここまで予想屋が大事にされている場所もそんなにないんではなかろうか。ただ,別に予想屋が他場に比べてなにか違うか,というと,特にそんなこともなく,普通の予想屋です。ここまでやるならもう少し一般人に予想屋を使いやすくするようなにかきちんと紹介するなりなんなりすればいいのにね。

スタンド1階
走路から遠い部分には売り場もないので
基本的に誰もおりません
走路へ 1角方向 第1投票所
売り場があって走路前なのでここは人が多い
走路側にして,第2投票所は完全に封鎖されております
4角スタンド 平成26年4月にグリーンハウス閉鎖 使われなくなった
競走成績報告書
スタンド裏手の建物
雨なので近づきませんでしたが,
休憩ホールなんかがあります


そして,やはりあった
キッズルーム
雰囲気が暗くて
子供向けじゃないですね
食堂 スリットの説明 情報協会(予想屋)の
タイム測定場所
場所が決まってるんですね
喫煙コーナー
こんな場所ですが,
分煙はしっかりしております
一応設置されている
遊具コーナー
スタンド2階からの眺め スタンド奥の階段
人がいない割にゴミの吹きだまりになっているわけでもない
ホール2階からはこんな感じに見えます 「おれの車券トークショー」
予想会とかそういう趣旨とは
またちょっと違う名前です
やってることは同じだけど
最終日ということで
花束の贈呈
ベリーダンスショー
やる側もこういう場所でベリーダンスするってのは
気持ちとやる気的にどうなんでしょうか
ホールの上はこんな感じ ここに写真パネルがあるんですが,これって見づらい上に
地震のときに落っこちてくるリスクがあってマイナスじゃないのかな……
この日で最後でした

 スタンド3階部分には現役の食堂と,すでに退役した食堂があります。このあたりは,なんというか,場末感でまくりであります。まあ,きれいにするお金などなく,ただ廃止のその日までこの姿を保つものと思われます。

有料席には立ち入らず
ホームページ見る限りは
特観席はきれいですが…
山陽食堂営業中 休憩スペース
かつてはここに売店があったようです
管轄してるのは厚狭警察なのか県警本部なのか
見た目的にはかつては県警本部で,今は厚狭警察か
でも,入口で暴力団入場禁止としてたのは
山陽小野田警察でした
施行者が転々と変わってる関係で
管轄警察が転々と変わっていった,ってことなのかな??
小学校を思い出すトイレ 客席の様子 廃止された社協の喫茶コーナー
アメリカンドック210円ってことは,おそらく消費税5%時代には残ってたものと思われます
それにしても,献立表っていう表現がなんとも素敵でありますな

 雨脚が弱まったので,ハイビジョンホールにも行ってみました。名前からして有料のにおいが漂っておりますが,特に追加料金は不要。
 なんというか,福山競馬のどきどきルームを思い出す場所と扱いですが,名前はこっちの方が近代的なのに中はこっちの方が昭和的(=ぼろい)でした。まあ,客層とか考えたら仕方がないよね……。

ハイビジョンホールへ その手前あたりからの眺め
タイヤとか,この程度のバリアで安全性大丈夫なのか不安になる
内部
ハイビジョンではあるけれど
画面の大きさが想像の1/3でした
外に出られます 外からの景色

 さてさて。最終的にこの日は天気も天気だったので,ホールの2階とスタンドを往復するかたちでレースを見てました。ホール2階にはこの手の場所にありがちなテレビコーナーがあり,皆さん当然競馬を見ている……かと思ったら,流れていたのはゴルフでした。なんとびっくり。かつてこの手の場所で競馬を見たのはどこのレース場だったかな……。もはや記憶にない。
 で,ぼーっとJRAのホームページが更新されるのを待ちながら携帯とにらめっこしていて,ふと顔を上げたら,明らかに不自然な人だかり。もしや,と思ったら,やっぱりありました。競馬が流れてるテレビ。すでにレースは終わっていて,回顧中でした。ドゥラメンテおめでとさん。

センターホール2階
ここも分煙されてます
2階の社競売店が閉鎖。
閉鎖されたのは今年(平成27年)ではなく前年(平成26年)です。
共に廃れゆく
オートレースと美弥線
社会的意義を考えたら
オートより美弥線の方が
数万倍必要ですね
ファンバス廃止の告知
これも平成26年
2000年から14年がたって
バスが全てなくなったわけですね
車券(投票券)購入のお願い
買ってね!というお願いではなく
購入時の注意です
ファンミーティングの結果発表 小林啓二選手優勝150回おめでとう! わかりづらいけど
みんなでゴルフ見てます
競馬中継はここにあった!

 そんなこんなで,この日は天気がイマイチでしたが,やっぱりオートのモーター音は聞いていて気持ちいい。これは天気関係ないですね。
 モータースポーツってなかなか日本でははやらない上に,オーバル競技って長野の吉村知事のミズスマシ発言なんかに代表されるようにあまり評判よくないから,二重に大変。船橋もなくなるし,正直先細り感は否めない競技であります。
 が,やっぱり見ていて楽しい競技であるとは思うので(スポーツ全般見てて楽しめる人間だから説得力ゼロだけど),とりあえず少しでも長く生き延びてほしい競技ではあるなあ。

 とまあ,そんなわけで,若井選手が見事優勝。ここにきて川口のG1からのG1勝利となったのですが,なぜか2015年9月現在,Wikipediaではこの日の勝利がカウントされてません。川口G1まではフォローされてるのに。文句があるならおまえが直せ,といわれればそれまでです。


選手名 競走車名 ハンデ 試走T 競走T ST
1 4 若井 友和 モエルトウコン 10 3.7 3.796 0.11
2 3 岩見 貴史 レッドスターM 10 3.74 3.8 0.04
3 5 岩崎 亮一 FGビゼン 10 3.72 3.803 0.08
4 6 浜野  淳 アモン 10 3.75 3.827 0.02
5 8 木村 武之 ワント 10 3.75 3.827 0.06
6 7 佐藤 貴也 スケートラブ 10 3.72 3.839 0.04
7 2 岩田 行雄 Sミステリアス 10 3.78 3.852 0.09
8 1 竹中 一成 トップダンディ 0 3.9 3.956 0.19


コースを近くから 雨なので皆さん屋根の下に待避
決定 若井選手インタビュー 帰路につく
エスカレーターで下へ
スタンドを振り返る
オレンジ色のスタンドって
かなり珍しいですよね
上が駅下が駐車場
駅への道 埴生駅からオートへの道 埴生駅からオート場 埴生駅
オートのためにあるような駅です
山陽小野田観光案内 跨線橋からオート場
     
ここにも下関競艇の案内 跨線橋からホームを見る 厚狭駅にて 左がグリーン車,右が普通車

 埴生についてはなにも知らなかったんですが,駅のWikipediaを見ていると,かつてここに炭鉱があったみたいですね。山陽小野田や宇部というとセメントのイメージがつよかったんですが,どうやらここは飯塚と同じく炭鉱町につくられたオート場だったようです。正確には,炭鉱閉山後につくられているので,炭鉱が閉鎖された町の新たな産業として期待された,ということだろうなあ。柳井オートの移転という無理な形をとったのも,それだけ町がオートに期待したからじゃなかろうか。当時のこと知らんけど。でもまあ,もはやそんな期待などいっさい感じない雰囲気の漂うオート場でありました。
 あと,オートへの橋は1980年製だから,案外新しいな。松坂世代だ。


姫路その3


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