天上天下唯我独奏〜2021織田ライブ

2021年10月31日。言わずとしれた、衆議院選挙の投票日です。その結果によって、某高校のOBの今後が決まるといっても過言ではなく、極めて重要な投票日なのであります。もちろん、天皇賞への投票だって忘れてはいけません。衆議院天皇賞最高裁。三権分立万歳。

 そんな選挙の日。選挙の日になると、アラフォー世代の頭を駆け巡るのは「選挙の日ってウチじゃなぜか 投票行って外食するんだ」という歌詞です。今全部読み直しても、どこをどうやったらこんな歌詞をぶっ込めるのか分かりません。「あ〜いとしいあの人お昼ごはんなに食べたんだろう」という歌詞と同じ曲とは思えません。つんくさん凄すぎです。

陳麻家

 さて、そんな私はお昼ご飯は陳麻家の排骨坦々麺。陳麻家って職場の近くにもあるんですが、店によってメニュー違ってたんですね。排骨というとはしごのやつが自分にとって強すぎるファーストインプレッションで、万世麺店やここのものはそことの比較で評価しそうになるからいかんです。いやでもおいしかった。


日本橋

 そんなわけで、日本橋です。日本橋というのは誰もが知ってる場所ですが、何があるって橋しかないし、橋を見たら終わりなのでこういうことがないと行きません。これまでにも何回か行ったことがあるはずなんですが、あまり意識したことはありません。どちらかというと、「麒麟の翼」で見た麒麟の像の印象の方が強いのであります。
 まあ、せっかく立ち寄ったのでパチパチと写真だけ撮ります。
 ちなみに、私のGoogleさんは「日本橋 麒麟」で検索したら東京都公文書館のロゴが麒麟であることの解説をトップに出してきました。また、読売新聞が、日本橋の建築について記事を出していて、かつては批判が多かったこともみてとれます。こういうのは面白いですね。

日本の道100選 解説 タイムカプセル こちらも解説だと思う 日本橋! 崩し字は読めない
麒麟の翼で見た麒麟の像 反対側 こちら側は人が少ない 獅子

 そして、こちらも有名。日本橋道路元標。ほんまもんの道路元標は日本橋の真ん中に埋まっているらしく、さすがに真っ昼間に現物を見ることはできません。というわけで、複製品を拝んで満足することにします。

道路元標複製 解説 東京市道路元標 元標の広場 各地への距離
四国へは橋が渡ってなかった
時代につくられたのかな?

誠品書店

 噂には聞いておりましたが、日本橋には誠品書店があるようなので(よく分かってなかったけど「書店」でGoogle Mapさんの検索をしたら出てきた)寄ってみることにしました。どうも、ビルの2階に入っているようです。
 私は古い人間でして、本屋好きです。そんなこともあって、2013年2017年の2回の台北旅行時には2回とも誠品書店に立ち寄っております。誠品書店にはちょこっとだけ日本語の本もあったりして、「どんな日本の本があるんだろう」などと見ながら楽しめるのであります。

 そんな誠品書店in日本橋。日本で本屋をやるだけでは金儲けできないことは当然誠品書店側も理解しておりますので、オシャレな店構えにして本だけでなく、それ以外の物を売り込むようなかたちにしておりました。パッと店構えを見た限りでは、日本にいる台湾人向けの店ではなく、日本にいる日本人向け、もっというと日本にいる日本橋人向けのお店のようにみえました。
 せっかくなので本を数冊購入。誠品書店グッズ的なものは、ぱっと見た限りではブックマーカー以外にはなかったようにみえましたが、もしかしたら見落としていたかもしれません。ブックカバーがあったら即買いしていたでしょう。


天上天下唯我独奏

 そんなこんなで、織田さんのライブです。日本橋三井ホールは人生初めてだと思われます。こんなところにホールがあるんですね。
 ここ最近のCOCOA事情がよく分かってませんが、この日は入場時のCOCOAチェックは無し。但し、案内は壁に貼られていて、開演前アナウンスでも「スマートフォンは切らずにBluetoothはオンにしておくように」という指示が出ました。「携帯は切っておけ」世代からしてみたら隔世の感ですね。

 さて、今回のライブは、「唯我独奏」という題名からも分かるとおり、基本的に織田さんが一人で何でもかんでもやる、というコンセプトのライブです。もちろん、音響や照明は専門の方がおられるので、「LIVEってなんだかんだ一人じゃできないんだな。裏方のお仕事って大切ですね」という大人な感想を言ってもいいんですが、私は織田哲郎さんのファンでありますから、「一人でなんでもやるなんて織田さん凄い!」という側の人間です。

 いやほんと、織田さんがなにをやってるのか、音楽の素人には分かりません。なんとなく、何をやってるのかは理解できるのですが、長いイントロの間にやったことがなんで全体としてああなるのか、分かるようで分かりません。これ、本気でDVD化して織田さんのコメンタリーつけてほしいです。

 全体の構成としては、初期から最新の曲までまんべんなく、といった具合でして、古参ファンも全盛期のファンもそれなりに満足できる内容だったのではないかと思います。
 ゲストの佐藤タイジ氏は音楽的にはいいんですが、まあいかにもれいわだな、という感じの発言をされていて、あとでみたらやっぱりれいわだったので、まあなんというか、やっぱりライブで政治的な発言をすると冷める人は冷めるよね、という感じでした。


 とはいえ、総合的には、今までと全く違ったテイストのライブで、非常に楽しめました。繰り返しになりますが、何をやってたのか、織田さんのコメンタリー聞きたい。
 織田さんのライブは、ホールのライブから、古村さんとの2人旅など、色々ありましたが、こうしてまた違った角度のボールを投げられると、受け取る側も非常に新鮮な気持ちで楽しめます。Melodies発売後のライブに色々な演奏者を呼んだことがあったような、遠い記憶がありますが(織田さんのホームページの旧日記を見れば色々でてきそう)、それと並ぶ、スペシャルなライブだったと思っている次第です。

 そんなわけで、セットリスト。

1 SEASON
2 君の瞳にRainbow
3 光と影の中で
4 最後の恋
5 世界が終わるまでは
6 Cafe Broken Heart
7 勝手にしやがれ with佐藤タイジ
8〜10 佐藤タイジさんのソロ(9曲目だけ織田さん乱入) ←曲名分かりません
11 Bomber Girl with佐藤タイジ
12 いつまでも変わらぬ愛を
13 願い
14 週末に
15 東京ストリートロッカー
16 青空
アンコール
17 Somebody to Love
配信終了
18 ニールヤングの洋楽(曲名忘れた) with佐藤タイジ

 なによりも新鮮だったのが東京ストリートロッカー。YouTubeで違法アップロードされてる音源しか聞いたことが無かったので、かなり新鮮でした。改めて検索したら、割と最近になってCDの廉価版が出ているようで、とりあえず近々にポチります。Wikipediaを見ても、BLACK CATSとはどんなバンドなのか、原宿におけるクリームソーダとは、みたいな話がイマイチ入ってこないので、そのあたりの話を聞けたのはよかった。そもそも自分は元々はMAGIC+織田哲郎(というか刑事貴族3なのだが)で織田さんに入ったわけで、ロカビリー+織田哲郎という組み合わせには思い入れがあるのです。検索したら、どうも初期作のリマスター版もこの11月(2021年11月下旬)に発売になるみたいですが、織田さん前の作品なので買うことはしない予定です。

 という前振りで、ライブ2曲目の君の瞳にRainbowは皆さんご存じ刑事貴族3のエンディングテーマで、自分が初めて買った織田さんのCDになります。いやあ、懐かしいですね。光と影の中でも非常に好きな曲でこの2曲の流れは最高でした。
 織田さん自ら暗い曲と宣言する週末に、ですが、自分も暗い人間ですのでこういう曲は大好きです。

 ライブは、イントロに時間がかかったことと、佐藤さんとの掛け合いもあったりしたのでまさかの3時間半。実は天皇賞を見に来ていた友人と待ち合わせており、盛大に待ちぼうけを食らわせてしまいましたが、それはそれとして、3時間半という長さを感じさせない、素晴らしいライブでした。



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