トントンと進むニワカ〜その1 雨男編


 これを書いているのは2022年4月23日。
 日本がラグビーワールドカップで盛り上がったのは2019年。その後、新型コロナウィルスを巡る諸々で世界は一変しました。
 他方、ラグビー業界については私は完全に無知なのですが、2022年からはこれまでのラグビートップリーグに代わり、ジャパンラグビーリーグワンへと進化を遂げました。もちろん、私はニワカですから、そもそもラグビートップリーグがなんなのか、リーグワンになって何が変わったのか、さっぱり理解できておりません。

 そんな自分ですが、ラグビーへの印象と言えば、「正月に天皇杯や高校サッカーのあとに親が大学ラグビーを見ている」という程度のもので、高校時代にラグビー部に非常に仲のいい友人はいましたが、それ以外に特段の印象はありませんでした。
 で、そんな私とラグビーとの関係でいうと、まずはまずは2015年、みんなが驚いたラグビー日本代表の大躍進。プランプトン競馬場に行った際、日本が南アフリカに対して勝利した翌日、かつその近くに会場があった、ということでそこでラグビーをようやく意識したのでした。
 そして2019年。ラグビーワールドカップが日本にやってきました。
 まあこういうスポーツイベントには乗らなきゃ損損、というわけで、それなりに乗らせていただいた次第です。旅行記をいつ書くかは知らんけど。

 そして、もう1つ。2019年、たまたま実家に寄った際に驚くべきものを見ました。
 「ラグビートップリーグ」「日野市は日野レッドドルフィンズを応援しています」という横断幕が出ていたのです。
 ここで初めて、「ラグビートップリーグ」「日野レッドドルフィンズ」というものを認識するに至ったのでした。
 そもそも、自分の中でラグビーというと新日鉄釜石と東芝府中です。日野自動車がラグビーチーム持ってたなんて知りませんでした。なにがどうドルフィンズなのかは分かりませんが、ドルフィンズというとダン・マリーノな私としては、アメフトだけでなくラグビーの世界にもドルフィンズがあるということびっくりです。


 で。このことをつぶやくか何かしたところ、知り合いの方からラグビー観戦のお誘いを受けました。誘われた先は早慶戦。これは自分の父親が見ていた記憶がある、大一番です。そのため、早慶明の3校の争い、というのはなんとなくイメージにあります。この3つが今大学ラグビー界でどの程度派遣を握っているのかは知りませんが。

1 2019年関東大学対抗戦A 早稲田大学vs慶應義塾大学

 関東大学対抗戦、というのはなんとなくイメージがつきますが、”A”がなんなのかはさっぱり分からないニワカです。
 この日はお誘いいただいた方、その同僚の方、そのお知り合いの方など、大勢での観戦です。普段は一人単独行動を旨としているため、大勢での観戦なんて戸惑ってしまいます。
 ちなみに、天気は雨。ポンチョを着ての参戦になります。私が持っているポンチョは、大方の予想通り浦和のポンチョです。まあ全く関係ない競技、双方全く関係ない色(えんじ色と赤色は近い気もするけど)なので無害でしょう。
 なお、私は早稲田にも慶應にも縁がありませんが、どっちかというと早稲田はこっちから縁を切って、慶應はあっちから縁を切られた身なので、早稲田に肩入れして、この試合のことは「早慶戦」と呼びます。あしからず。

 んで。早慶戦のお作法というのはよく分かってませんが、とりあえずチアリーディングが場を盛り上げ、双方校歌斉唱となります。
 私をここに連れてきた張本人は早稲田卒のくせに、なぜか慶應の旗とラガーシャツを持ってきてました。このへんの早慶戦に対するノリは私には理解できない世界です。
 まあ、私としては、早稲田大学の校歌で腕を振っている面々を生で見られたので満足です。

早稲田大学vs慶應義塾大学 着席します 練習開始 円陣を組みます
Kids Cheer by Keio。皆さんお若く見えますが、幼稚舎の生徒さん?? 元気なおじさん
早稲田医大学選手紹介 慶應大学選手紹介 慶應義塾大学塾歌。旗を掲げます
早稲田大学校歌

 そしてキックオフ。
 雨が強くてなかなかに観戦環境が悪い試合で、しかもぶっちゃけルールと戦略を理解していないので、なかなかに厳しかったですが、とりあえず鍛え上げられた筋肉を持った若い青年たちがぶつかり合っている姿はそういうのが好きな人からしてみたら魅力的なのではないでしょうか。なんにしても、大学間の意地と意地のぶつかり合い、というのは興味深いものではあります。
 試合展開としては、早々に早稲田が先制し、その後も早稲田が優勢で進みます。

両チーム円陣 試合開始 早稲田先制 攻める早稲田
あと少し スクラム

 そんななか、前半途中から慶応が巻き返し、10-10でハーフタイムです。
 ハーフタイムはチアリーディングショー。やっているのは大学生だと思うんですが、これは大学生向けなのかOBOG向けなのか、どういう趣旨のものなのでしょうか。いずれにしても、前屈しても手が地面につかないレベルで身体のかたい私からしてみたら、あんなに柔軟に足を開いて上げて、とやっている皆様は本当に尊敬するしかありません。
 そして、私は普段冷めた目でこういうイベントを見てしまうのですが、ちゃんと楽しく反応して手や旗を振ることの重要性を認識したのでありました。

紹介 笑顔がまぶしい 立体的! みなさん揃っております
雨の中、本当に凄いです…… 盛り上がる観客席 立つ鳥笑顔を絶やさず

 そして、同点で迎えた後半戦。
 後半10分に早稲田がトライを決め、その後のコンバージョンも成功させて17-10。そして、そのまま試合終了となったのでした。

この流れで点が入ったような気がする

 終盤は慶応があと一歩のところまで押していましたが、早稲田が守り切りました。
 この日の試合結果はここに載っております。しっかりした試合記録を残しておいていただけるのは助かります。国体よりもしっかりしてるな。



 早稲田はここまで全勝で、全勝をキープして早明戦に臨み……敗れて、この年は明治が全勝。早稲田は1敗で2位となりました。
 慶應は帝京に勝って早稲田を追い詰めるなどしていましたが、このシーズン自体はこの試合を含めて4敗で負け越し。相手が強いと燃えるタイプなのかもしれない。まあ、明治には3-40で負けてるんだけど。

2 ホブゴブリン六本木

 試合後は、六本木のホブゴブリンへ。ここはザ・ブリティッシュパブという感じのブリティッシュパブでした。ここは凄い。臭いも雰囲気も完全にイギリスです。いやあ、いい店を紹介して貰いました。

ぱっと見、日本とは思えません パブ飯 慶應のコスプレをさせられたNP テレビに映っていた
浦和ポンチョの男

3 2021年ラグビートップリーグ 日野vsNEC

 年は変わって2021年。新型コロナウイルス騒動に明け暮れた2020年から年が変わり、ラグビートップリーグ最後の1年です。
 丁度私の予定と合ったので、3月21日のNEC戦に乗り込んでみました。日野のファンクラブに入っているので、チケットは安くなったような記憶があります。

 そして、この日の天気はあいにくの雨。早慶戦から引き続いての悪天候であります。あまり自分が雨男だという意識はなかったのですが、もしかしたら何か取り憑いているのかもしれません。

掲示板 ぐるっと見回す。雨の中、そこそこの客入りがあってびっくりです(人のこと言えないけど)

 なお、私は何をとち狂ったか、トップリーグの選手名鑑的な本を最初に買ってしまいました。もちろん、鞄を覆うためのビニール袋は常時鞄に入っているんですが、やっぱりちょっとふやけてしまいまsちあ。帰りに買えばよかったのになあ。馬鹿です。

 そんな雨の中、練習開始。まあ、選手を誰一人として知らないので、間近で練習を見てもあまり感情がわいてこないのでした。雨が辛かった、というのも大きいけど。
 そんな中、選手紹介。名前を聞いてもやはり誰も知らないニワカであります。雨の中、頑張って動画も撮ってみたけれど、そもそもトップリーグの動画撮影ルールを知らないのでこれがOKなのかアウトなのかも知りません。


 こうやって自分の書いたものを可視化すると、「そんな」から始まる段落が多いことに気付かされますね。
 そんなわけで、試合開始。雨は一段と強くなります。ですが、みなさん大きなミスもなく、非常に堅い試合。大変失礼ないことを承知で書くと、日本のラグビーってもっとミスが多いと思っていました。なので、これはちょっとびっくりというか、本当に凄いと思いました。もちろん、細かいミスとかは色々あったんだろうけれど、素人が「ああああ」と思うような大ミスは目立たず。
 前半は0−0で折り返し。
 
 後半に入り、試合が動きます。
 4分にクリップスヘイデンがPGを失敗。
 その後、日野がトライを決め、今度はゴールも決まって日野7-0。
 またも一進一退の攻防が続く中、NECがペナルティトライで同点に。

 そして、最後の最後、後半42分、日野の田邉秀樹がPGを決めて勝ち越し、日野の勝利となりました。雨の中なんと劇的な試合だ!!


 この日のハイライトはこちらにあがっています。トップリーグがなくなったあと、何年間この動画が残るのかは分かりかねます……。
 また、この日の試合結果はこちら。ここからリンクされている監督会見等はこちら公式記録もあがっております

 この試合で、日野のニリ・ラトゥ選手が100キャップ達成、とのこと。このことの凄さを真に理解できるほど私はラグビーのことが分かってませんが、これだけハードなスポーツを異国の地でやって100試合というのが凄いことであるというのは感覚的には理解できます。本当におめでとうございます!
 トップリーグの案内と、この日の記事も発見。


 てな具合に、雨の中の試合は終わりました。
 雨の中、たいして上手でもない写真を撮るためにカメラを出したりしまったりしてたら、カメラの調子が悪くなりました。修理代無駄よなあ。


トントンと進むニワカ〜その2晴男編


旅行記TOP / テーマ別