高崎競馬遠征記

BY トリ

 5月5日子供の日、白馬会員のSAM、BT、及び準会員のK氏そして私(トリ)の4人で高崎競馬場まで遠征してきました。そもそも、何故高崎遠征をおもいたったかといいますと、ゴールデンウィークにも関わらず暇を持て余していたからです。前日も府中でしたし。本当は、福島に行ってみたいと思っていたのですが、東京からは遠い。というわけで、手近な高崎にしたわけです。人数が集まるか不安でしたが、世の中暇人が多いものです。余裕で4人になりました。

 当日は群馬記念開催、さらにはゴールデンウィーク。当然、競馬場の駐車場はあふれるだろうと予想して、7時集合にして出発しました。道路は下りということもあり順調に流れており、また競馬場も藤岡ICから10分程度だったので予定より早く8時半ごろ到着しました。着いてみたら、びっくり。駐車場には車の影がありません。無料立体駐車場という立派なのがあるのですが、入口もしまっています。しかも、その回りも駐車場だらけで(ただの砂利をしいただけの)人っこ1人見当たりません。しかたないので、立体駐車場に出口から入って駐車しました。

 コンビニで買い物をしつつ、競馬場の入口に行くと少し並んでいました。街で人気のあるコロッケ屋さん程度ですが。後ろに並びます。専門誌は2誌、「アカギ」と「ニュース」がありました。私はアカギを買ったのですが、SAMいわく、文章力は最低、ですし内容もほとんどありません。後でニュースを見たら、そっちもいい勝負でしたが。しかし、頼るものは他にないのでしかたありません。パドックを見て、自分の相馬眼を信じて予想するよりはましでしょう。

 並んで、少しすると開門しました。お子様にはこいのぼりを配っていましたが私達にはくれませんでした。そのまま、ダッシュすることもなく観客席へ。超余裕でゴール前のいい席が取れました。

 それから、1時間ボーっとしているとようやく1レースのパドックが始まりました。パドックの大きさはBTとの相談結果、バスケットコート1面という表現が妥当ということでまとまりました。そんな大きさです。さすがに交流重賞だけあって、横断幕がたくさん出ています。高崎では普段は横断幕は出ていないらしく横断幕を持った豊ファンらしいおねえちゃんがインフォメーションに申請したらインフォメーションの人はどうしていいかわからなくて困っていました。で、偉い人に電話していました。まあ、そんなことはいいとしてパドックです。結局、いくら見ても相馬眼のない私にはわかりません。新聞見ても、知らない馬と知らないレースと知らない騎手ばかりでわかりません。というわけで、印が多い2頭の馬連1点を買いました。

 レースが始まります。どのレースもそうだったのですが、4コーナー付近からスタートしてました。スタート後、目の前を通って1コーナーに入るのですが、高崎にはターフビジョンがないでその後が掲示板に点滅する3番手までしかわかりません。要するにこれは3番手以内じゃないと、来ないということなのでしょうか?それとも高崎の住人は脅威の視力を持っているのでしょうか?どちらかはわかりませんが、とにかく自分の買った馬の位置取りがわからないのです。しかも直線に入った後は、馬番の点滅さえ消えるので自分の目の前、つまりゴール前に来るまで自分の馬の位置どりがわかりませんがこれはかなり新鮮でした。それで1レースですが見事本命サイドで決まり、1点的中。高崎初勝利を収めました。

 2レースも調子にのって1点的中したのですが、3レース以降は徐々にレースが荒れ始め、はずし続けました。

 来てから知ったのですが、この日高崎競馬場では群馬出身の予想家「原良馬」のトークショーがありました。どんなところでやるのかと思えば、特設ステージ(2畳くらいで高さ20センチくらい)でした。SAMは原良馬氏よりもインタビュアーのおねえさんの方に興味があったらしいし、また他の観客も原良馬はほとんど興味がなかったようです。トークショー終了後、普通に1人で競馬場を歩いていました。

 そんなこんなで、メーンレースの時間になりました。高崎での武豊人気はすごい。まず、競馬場には「武豊、高崎競馬場参上」的な垂れ幕があったし、パドックなんか全く見ることができません。本馬場入場の時は群馬出身の岡部JKが入ってきても、見向きもしないのに武豊が入ってきたとたん観客席じゅうがわきました。そりゃあ、前日までフランスいた世界的なジョッキーで高崎あたりには数年に1度くらいしか来ないかもしれません。でもこれはないでしょう。

 私の勝負馬券はノボジャック・ビーマイナカヤマの1番人気馬連1点です。そしてスタート。武豊ノボジャックは他の馬とはテンのスピードが全く違いました。余裕でハナを奪いそのまま1周して、ゴール。その瞬間、観客席中の人間が拍手をしました。(もちろん私達以外)こんなことは中央ではないことですよね。中央のゴールした瞬間に聞こえるものはため息じゃないですか。武豊人気恐るべし。2着に岡部騎乗のレイズスズランが入り、私の馬券は散りました。

 こうして、高崎遠征は終了しました。帰りはさすがに少し渋滞しましたが、まあだいたい順調でした。地方への遠征はその土地その土地の個性があって面白いですね。これからも、機会があればどんどん行ってみたいです。


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