風雲明石城

 たこフェリーターミナルを後にして,電車まで時間があるので続いては明石城。

 まずは,「魚の棚」と呼ばれる明石の商店街を抜けていきます。
 大通り沿いの商店街(明石銀座)はまあ地元の駅の北口を思い出す雰囲気でありましたが,魚の棚は非常に賑わっておりました。

明石銀座 魚の棚 弁天様入口 ビルを抜けます 弁天様 横のバケツの中に…
何かと思ったら明石焼(たこ焼き)作成機でした
弁天様のお東司 ありがたいお言葉とトイレ 賑わっています 魚の棚入口
鯛が並びます
たこ

 ビルの奥にある弁天様にお参りしつつ,明石焼にも心惹かれながら,時間もないのでまっすぐ商店街を抜けました。

 駅を抜け,見えてくるのはお堀と石垣。

 正直,明石城のことは何も知らず,今回も「そこにお城があるからお城に行く」という意味以上の意味は持っておりませんでした。自分が小さかったときも,姫路城から大阪城に直接向かい,明石城は通過しました。
 で,今回初めて明石城に乗り込んだわけです。
 ……びっくり!
 正直,こんなに大きな石垣・雄大な城郭が登城するとは思ってませんでした。じゃあどういうものを想定してたのか,と聞かれると特に何も考えてなかっただけなのですが(強いていうなら広島・岡山的なおのを考えていた),まさかあんなにどでかい姿が現われるとは思ってなかったのです。まさに近世城郭。もし明石城がそのままの姿で残っていたら,姫路→明石→大阪とすごい3城郭の並びになってたわけです。残念。

お堀

 そんなわけで,お堀を越えて城に入っていきます。

 お祭りなのか屋台なのか分かりませんが,若干その名残が見えてちょっと興ざめ(まあ前年の名古屋城よりはましですが)。
 右手に「武蔵の庭園」なるお庭があるので,ちょっと寄りつつ,階段を上って本丸を目指します。いや〜,それにしても大きな石垣。写真だといまいちその雄大さが伝わらないですね。まあ,もともとあまり期待してなかったからより一層大きく見えたのかもしれません。
 基本的にある程度予備知識を仕入れてから城に行くようにしてはいるのですが,こうやって予備知識無く登城するとこういう思いがけない驚きがあるからそれはそれで楽しいですね。

石垣 虎口
出店のすだれが邪魔で
ちょっと構造が理解しづらい
正面に石垣と櫓 日時計
武蔵の庭園
いまいちデジカメのホワイトバランス設定がうまくいかない
石垣と巽櫓 石垣と坤櫓

 はい,というわけで,階段を上ります。お城なので当然まっすぐは上れません。
 階段を上ると,一応二ノ丸に到達します。いつもならばとりあえず到達した二ノ丸を探索するのが自分の回り方なのですが,この日は時間がないので即本丸へ。二ノ丸と本丸の通路は一応狭められておりますが,現代人的にはそんなに苦痛無く乗り込めます。

階段スタート 正面に石垣 石垣
石垣は震災に耐えたのでしょうか?
さらに階段を上ります
美しい勾配 見下ろす 二ノ丸から本丸へ

 本丸に入ると,まず左手に巽櫓。巽櫓越しに明石海峡大橋が見えます。
 そして,その反対側に坤櫓。似て非なる形をしています。破風は昔のものを再現してるんでしょうか?
 正直,ここに来るまで,阪神大震災で明石城がどんな被害にあったかなど全く知りませんでした。まあ,震災のときにお城の心配する余裕など全くないわけですが(これを書いてる時点で東日本大震災から約1か月半ですが,仙台城の状況なんて当然知りません),復興してあらためて当時の状況を見てみると,やはり震災の恐ろしさを感じてしまうわけであります。
 そして,城を復活させる予算がついたことにも感謝感謝。
巽櫓が見えてきます 巽櫓 櫓の下に
合掌
巽櫓
櫓越しに明石海峡大橋 坤櫓。唐破風が特徴

 櫓の中には入れないので,櫓回りをうろついておしまい。続いて天守台です。ここに天守閣があったらさぞかしすごい威圧感だったことだろうなあ(どうも昔から天守台だけで天守閣はなかったようですが)。

天守台 天守台に突入 天守台から坤櫓 天守台内部
礎石なども特になし

 本丸の奧川からもそとに出られます。門などが全くないのでどういう構造になってたのかよく分かりません。昔の縄張り図が(これを書いてる手元に)ないのがつらいな。
本丸から降ります 坂……なのは昔からなのか,
現代車椅子対応か…
下から上を 下(稲荷郭)はこんな雰囲気
普通の遊歩道になっております
石垣

 時間もないので下部探索はこのへんで打ち切り。再度本丸に戻ります。
 本丸にはかつて艮と乾の櫓もあったようです。巽と坤だけ再建したのは見栄えの問題なんだろうか。
 そして,ぐるぐる回りながら再度二ノ丸に戻り,そのまままっすぐ二ノ丸を通り抜けて東の丸へ。

巽方向 艮櫓跡地 現代の本丸
本丸から二ノ丸方向 二ノ丸
今は遊歩道
二ノ丸から東の丸へ
やはり道が折れます
東の丸
東の丸 東の丸から外へ 外から東の丸 茂みに覆われていて自分でも
どっちを撮ったのか覚えていないのですが,
多分薬研堀です(箱堀かもしれない)
で,たぶんこれが箱堀
(薬研堀かもしれない)

 城の外で坂道をぐりぐりと降りていきます。結構急な坂道。裏返すと,さっきこれを登って本丸に到達したんだなあ。
 再度,お城に入ります。
再度,城の中 櫓2つが入る写真 武蔵の庭園から櫓2つ

 というわけで,明石城は終了。ときの道を歩いて,周囲をぷらぷらして駅へ。
時の道 時の道から明石海峡大橋 時の道 マンホールの蓋

 ところで,高速舞子バス停ってご存じでしょうか。おそらく一部の四国民以外には全く縁のない高速バス停だと思います。
 高速バスに乗っていて,常に困るのが高速道路のバス停と電車の接続の悪さです。基本的に鉄道と高速道路は造られた時代が異なるので,用地買収等の関係から並行してるようで並行して走っておりません。で,バス会社もこういう一般庶民の悩みをあまり汲んでくれず,バス会社のページに載っている「バス停アクセス案内」もあまり電車接続を意識してません。
 中央道の高速日野バス停と多摩都市モノレールあたりは有名でいいのですが,高速善通寺と善通寺駅が微妙に近い(微妙に……というあたりが問題なのですが。昨夏は暑さで死にかけた)とかの情報はもっとアピールしてもらいたいものです。
 そこで話を戻して高速舞子。JR舞子駅と高速バスの接続を正面から意識したバス停であります。が,1年間高松に住んで神戸方向に何回も旅行したのにこれを知りませんでした。知ってればもっと上手く・早く移動できたのに……。まあ,今回高速舞子の使用方法を覚えたので,翌年の阪神マーチS白馬合宿のときに高速舞子移動前提で予定組めたので,よかったです。昔の知識のままだったら三宮に出ることしか考えられなかったもんな。

エスカレーターで上っていきます
コンクリと鉄骨のコラボっていいですね
待合所のある途中階
自販機しかないので注意
高速バスが滑り込んできます

 このあとは高松で仕事して高松から松山にバスに乗っておしまい。お疲れ様でした。

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