相川七瀬 25th Anniversary Tour 2021 -ROCK KINGDOM-



 いまだCOVID-19とその変異株の影響で様々な活動が制約される2021年春。
 デビュー25周年を迎えた相川七瀬から、追加の、スペシャルなツアーが発表されました。まさかの織田哲郎さんフル参戦。

 もともと、25周年のライブとして”ROUTE 77”がおこなわれておりました。そして、私も野木公演に行きました。
 が、25年の振り返りということではありつつも、まあ色々と消化不良な部分も多く……という中での、ライブ発表です。やはり25周年はそうこなくては!


 とはいえ、情勢が情勢ですから、行くかどうかもなかなかに迷います。
 が、やはり織田さんが来るのであれば、いかないわけにはいかない。

 そんなわけで乗り込んだZeppTokyo。Zepp自体、大昔の相川のライブ以来、2回目のはずです。このZeppももうすぐなくなるんですよね。

 セットリスト。

1. 光と影の迷宮
2. トラブルメイカー
3. LIKE A HARD RAIN
4. Heat of the night
5. 〇〇〇〇?
6. tAtto
7. 鳥になれたら
8. こんなに愛しても
9. China Rose
10. Nostalgia
11. 恋心
12. 満月にSHOUT !
13. 彼女と私の事情
14. Sweet Emotion
15. BREAK OUT !
16. 夢見る少女じゃいられない
アンコール
17. 天使のように踊らせて
18. たまんない瞬間
19. COSMIC LOVE
20. 今でも...。
Wアンコール
21. 花火が終わる頃



 さて、ライブは大方の予想どおり、光と影の迷宮からスタート。Redの1曲目。懐かしい曲です。あのアルバムは今の相川の歌唱力で再発売してほしいと思ったりなんだりしてます。
 織田さんとマーティー、2人のギタリストが目の前にいます。2人の共演自体は過去にもみたことがあります。(いつかとおもったら、2006年か。15年前ですね。ちなみに、過去の自分のメモ見てたら「MD」という言葉が出てきて時代を感じました)とはいえ、最初からフルで2人が目の前にいる。なんと幸せなことでしょうか。声は出せませんが、心の中は叫びまくりです。コロナが恨めしい。(但し、今の体力だと声を出していたら早々に力尽きていた可能性が高く、その意味ではよかったのかもしれない)

 そこから、王道の織田さん作曲曲が続きます。確かYouTubeだったかと思いますが、事前に織田さんがコーラスをする、という話題が出てました。織田さんコーラスの曲といえば、言うまでも無くトラブルメイカーです。あの展開部、何回頭の中で繰り返したか。何かと世間に反抗しがちな高校生にぴったりはまる歌詞です(それを書いてた織田さんは何歳だったかは知りません)。今でも"Bad newsバカリノTelevision ウワッツラバカリノHumanist……"と、ソラで出てきます。

 そして、Heat of the Night。これ、実はライブで聞くの初めてじゃ無かろうか。疾走感があってとても好きな曲で、これが出てくるとは(ちなみに、両A面の世界はこの手の中にも凄く好きな曲です。これの2番が最高)。ああ、ここにいられる幸せよ。

 そこから、〇〇〇〇?、そしてtAtto。時代が行ったり来たりしますが、全部織田曲です。〇〇〇〇?はまだ自分がライブ慣れしてないころの相川のライブのオープニング曲でした。イントロが鳴り響くのをみて興奮したのをよく覚えてます。tAttoなんかはマイナーですが、これもスピード感があって好きです。

 そこからの、恒例のバラードコーナー。織田さんのライブだと観客の老化をネタにするのですが、相川はそんなことしません。
 歴史的名曲、こんなに愛してもはシングルにすべきだったと述懐しれおられましたが、本当にそうです。この曲も本当に印象的で、高校時代何回もリピートしてました。あれから20年以上経ってていても、細かい部分は飛ばしつつも、歌詞がさらさら出てきます。
 そこからのChina Rose。ロッカバラードをここまでしっかりと歌い上げられる歌手は素晴らしい。

 そして、恋心からの満月にSHOUT!。恋心はまさかこんなど真ん中に放り込んでくるとは思わなかった、という驚きです。そして、満月にSHOUT!も言うまでも無く織田曲なんですが、このおっさんはどうしてこんな色々な曲をかけるんでしょうか。ほんと凄い。
 BREAK OUT!では織田さんも元気に足を開閉。みんなこれに注目してたはずで、やったときはちょっと笑いました。

 そして、夢見る少女じゃいられないで本編終了。この曲のLIVEで声を出せない残念さったらありません。でも、飛べるだけでも幸せです。デビュー時夢見る少女だった相川は今、華の大学生です。他方で私はなにをやってるんでしょうか。悲しくなりますね。

 よく調教された相川ファンはアンコール拍手もナナセのリズムになります。これも25年間積み上げてきたファンと作り上げるライブの姿ですね。

 アンコール。COSMIC LOVEなんかは、実はあまりライブで聞いたこと無いんじゃ無かろうか、と思いました。この10年間、何回相川のライブに行ったかちょっと記憶に無いんだけれど(LIVEにいったらしっかり日記にしておくべきだったと今さら後悔)、この曲のお作法が分かってない自分がいた。

 最後はもちろん今でも...。Redの、そして相川のライブのエンディングといったらこれです。そして、試される40オーバーのおっさんの肩の筋肉。振ってると腕が上がらなくなるのは昔からです。私は学習しているので(貧弱なので)、右手→左手→右手と腕を変えます。でも、頑張って降り続けます。最後の最後に、この戦いをするのがいいのです。

 んで、出演者皆さんが前に出てきておしまい。このとき、相川と織田さんがちょっと話をしていたので、この時点でダブルアンコールは予定されてたんだろうな(他会場でダブルアンコールやってたのかは知らない。コロナもあって追い出しも計画的にやらないといけないから突発的ダブルアンコールは難しいのだろうか。この前の田村さんのはネット配信切ってからのダブルアンコールだったから突発的だったっぽいけど)。

 Two of usをバックに追い出しムードかと思いきや、照明も全部つかずにダブルアンコールへ。
 花火が終わる頃で終了です。コロナが終わる頃に、もう1回みんなに会いたいですね。


 それにしても、こうして最初から最後まで織田曲で、なんとも贅沢な時間でした。バリエーション豊かで、よくぞこんなに多方向の曲をかいたものです。そして、25年間歌い続けてくれた相川七瀬さんにも本当に感謝です(Rockstar Steadyとかは完全に黒歴史だな)。
 相川のライブに行くたびに、自分の高校時代を思い出し、ちょっとだけ若い気持ちと、当時の前と上を向いていた自分を思い出すのです。
 中野サンプラザも、30周年も、みんなで元気に会いたいですね。そして、30周年には元気に声を出せますように。


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