八代のおしろ

 そんなわけで,八代に到着。いや〜,車窓は絶景でした。

八代駅 よく分からない 乗ってきた電車 肥薩線0km地点を強烈にアピール
とんちで有名な彦一の町らしいです 妙見祭開催中 駅構内


 八代といえば,新八代で大昔にリレーつばめからつばめに乗り換えた程度の知識しかなかったのですが,新幹線新八代ができる前はここが中心駅だったはず。で,駅併設の売店で駅弁購入。どこで食べようか迷ったんですが,お城で食べることにして,とりあえずお城を目指します。
 が,どうもこの日は妙見祭開催中で八代の交通網が特別体制に入っていて,バス乗り場も移転。よく分からないので適宜歩いてバス停を探しましたが,結局「適宜歩く」という行き当たりばったりを旅先でやらかすとろくなことにならないわけでして,完全なる東西の勘違いもやらかして無駄歩きを連発。
 結局,15分程度浪費して,最終的にタクシーで市役所に突撃するという金も時間も失う結果となったのでした……。はぁやれやれ。

 ところで,この妙見祭,なかなか賑やかで面白そうなお祭りです。事前に祭りの存在をしっかりとリサーチしてたら祭り行列を見に行ったかもなあ。まあ,それをここで悔いても仕方がありませんな。

 というわけで,市役所でタクシーから降り,八代城址に向かいます。

まちかど案内 八代商業学校之址 横断歩道を渡れば…城!!


 さて,そんなわけで八代城に到着!お堀と石垣が出迎えてくれます。いやぁ,先ほどの人吉城とはうって変わって,角張ったお堀と石垣。人間の英知が詰まったお城ですね。欄干橋を渡り,高麗門跡から城内に入ります!いやぁ,お城に入るときってわくわくしますね!

 高麗門から城に入ると,いきなり壁。これまた典型的な枡形虎口であります。しかも,新しいお城だけあって,石垣が大きくかっちり。

欄干橋 欄干橋から見るお堀 解説 高麗門のあたりから欄干橋を振り返る 前は石垣左右も石垣 石垣
おそらくこのあたりに頬当門 頬当門のあたりから振り返る 城内の石垣 生け垣がきれいに整備されています
結構お金がかかってるはず
石垣に上れるのがここの特徴


 さて,城内を散策。
 石垣に登れるのが特徴のお城ではありますが,あわせて,生け垣がとても綺麗に刈られております。これはびっくり。歩いていて気持ちよいですね。
 とりあえず,八代宮を目指します。
 お城と同じく,非常に綺麗に広く整った神社であります。気持ちよいですね。

解説板 城内案内 解説 鳥居 正面
犬のフン
誰が忘れたか神様は見てござる
この書き方だと,犬も一応境内立ち入りOKなのかな
霊社
手水
白い石を使っているのは結構珍しいような?
神門 拝殿 本丸枯山水庭園


 と,いう感じに,八代宮の参拝を終え,いよいよ昼食です。もう昼食とか言ってられる時間じゃないですが,気にしない。
 とりあえず,石垣をのぼります。風はそこそこ吹いてますが,危険を感じるほどでもなく,駅弁の包み紙さえ飛ばないように気をつければ大丈夫であります。
 鮎って,なかなか旅に出ないと食べない魚なのですが,それだけに旅先で(塩焼きであれ,こういう甘露煮であれ)鮎を食べると,旅してる気分が高揚してよいですな。あと,下の写真にもある「ベラリ」って何?

 で,石垣の上を歩いて行くと,そのまま櫓跡を通過することになります。
 欄干橋〜高麗門〜頬当門の枡形を上から見られるのは気持ちいいです。

参道の橋を見る
この橋は八代宮のために新設された,とどこかで読んだんだけど,どこで読んだんだろう
石垣 堀と橋 石垣の上の様子
これも下手すると木や芝の根で石垣崩壊するんじゃなかろうか
よく分からない「ベラリ」の文字
そして鮎屋三代!! 解説
駅弁って,おなか減ってると(あと,電車の中で場所がないと)包み紙をあまり読まずに食べちゃいますよね
でで〜ん!!
鮎ですよ,鮎!!
お堀を見下ろす 木の奥に宝形櫓があったらしい 解説 回っていくと,だんだん欄干橋が見えてくる
そして,欄干橋南側にあったのが唐櫓
高麗門やら唐櫓やら,大陸系の名前が多いのは朝鮮帰りだから?
解説
欄干橋を見下ろす 城門を見下ろす 狙い撃ち 升形がくっきり 頬当門方向も狙い撃ち 下を見下ろすとこんな感じ


 さて,この八代城跡内では,子供たちが遊んでいました。まあ,近所に住んでたら確実に遊び場になりますわな。僕も近所の神社やらお寺やらに適宜侵入してましたし。
 で,この子供たちが石垣をのぼっておりました。のぼれるんですね,これが。凄いですな。運動神経ゼロのNPがここにいたら,確実に落ちて怪我してるか,怖くてのぼれずにいるかの2択だったとおもいます(ヘタレ+運動神経なさすぎて,木登りすら明らかに登りやすい木以外ではできなかったのでありますよ……)。つくづく近所に石垣のある城跡が無くてよかったと思うのでありました。

 まあそんなわけで,子供たちが楽しく遊んでいる中,おっさんが1人寂しくカメラ片手に城内探索を続けるのであります。寂しいなんて言ってはいけない。
石垣を突破する












 さて,一度石垣から降りつつも,再度石垣にのぼります。
 だんだん外が暗くなってきて,写真がブレ始めます。これだから八代城までの過程で時間を浪費したくなかったんだよな……。
 まあ,そんなことを嘆いても仕方がないので石垣の上を進みます。櫓や塀はありませんが,そのぶん芝生が気持ちよいですね。

八代宮拝殿 本殿 石垣にのぼって堀を見下ろす 「くれぐれも」から,何かを読み取れる気がします
ところで,堀と反対側に落ちる人はいないのでしょうか
堀と石垣
絵になります
三階櫓跡 解説 三階櫓跡あたりから九間櫓方向 九間櫓跡から廊下橋方向 九間櫓の解説 ←がなぜ曲がっていたかというと……
堀に落ちないように注意しろ,とかいいつつ,
堀側に解説を書くからこうなるのですよ,まったく
たぶん作った人と埋めた人が別人だからこういう結果になるんだろうな
たぶん,九間櫓の礎石 廊下橋門方向を見下ろす ここまで水が入っている 枡形 八代宮本殿の手前の石垣に唐人櫓跡


 再度下に降りて,今度は唐人櫓の石垣にのぼります。これまでは非常に綺麗だった城内ですが,この一角は作業用の小屋と作業用の様々な物置があり,ちょっと変わった雰囲気。
 ま,気にしない。

石垣は結構急です 物置状態
ぶれてますが,V字型の合坂と呼ばれる石段です
注意と警告
不審者やみだらな行為をする人には注意
猫に餌やる奴には警告
後者の方が深刻なんでしょうな
唐人櫓跡 解説
唐人櫓跡から八代宮本殿 唐人櫓跡から廊下橋方向 唐人櫓跡から九間櫓の石垣 唐人櫓跡から大小天守台


 さて,ここで1回外に出ることにします。
 というわけで,埋門,廊下橋門の2つの門の跡をこえていきます。

埋門跡の解説 下が生け垣で隠れている… 廊下橋門は下を調節しているので,
ぎりぎり見える
廊下橋門跡あたりから石垣を見る 廊下橋の上から廊下橋門方向 廊下橋の上からお堀
外から見る大天守台 お堀 大天守台と廊下橋


 さて,いったんお城を出たのは,向かいにある松井神社に行くためであります。
 まあ,特に何があるわけでもないんでしょうが,近くに寺社があったら寄ってみたくなるのです。無名な寺社に思いも寄らないものがあることもあるしね。

鳥居 築庭が有名らしい 境内
参道をまたぐようにテントがあるのも珍しいような
手水舎
ものすごい勢いで下から水が流れ落ちています
拝殿
暗くなりかけててあまりゆっくり出来ず
本殿


 再度,城内に戻ります。続いて天守台に向かいます。

再度廊下橋を渡る 小天守台 大天守台 小天守台の内部へ
天守があったころは天守内に階段があって上に上がれたんだと思いますが,
今となっては中から上にあがる方法は(少年たちのようによじ登らない限り)ないのであります
そんなわけで,一度
天守台の外に出てからのぼります
そして,大天守方向をパチリ
小天守の解説 小天守内部 小天守台 奥に大天守台 ぶれた
小天守台から大天守台方向
昔はここに渡り櫓があったわけですな
大天守台方向から小天守台を そして,大天守台のなかへ ゴミ捨て野焼き禁止! 小天守台 天皇陛下御展望之址
天皇陛下が八代にいらしたんですね
大天守の解説
落雷で焼失とは…
雷って怖いですね
大天守台の内部 大天守台から廊下橋門方向
ばっちり狙えますね
大天守台から唐人櫓跡方向 V字の合坂と唐人櫓跡
角度を変えて大天守の中 小天守台を見る 大天守台を振り返る 大天守台
石垣の上にあるにしては
大きな木々ですね
堀を見下ろす 下に降りて大天守台を見上げる


 城を回るまでは,天守閣っていうのは石垣の上に乗ってるものだと思ってたんですよね−。こういう天守台石垣の内部構造がしっかり見えるのは嬉しいですね。

 てなわけで,平地部に,しかも割と新しい時代に設計されたお城なので,枡形が人工的でしっかりしており,しかも石垣にのぼって上から枡形をくっきり見られるという,なかなか面白いお城でありました。

 最後に,堀の横を,石垣を見ながら歩いて麦島城址へ向かいます。

大天守台 大天守台 お堀 前川


 さて,歩いて向かいたるは麦島城址。

ワークプラザ 解説 地図


 事前に仕入れた情報によると,シルバーワークプラザに解説板があり,さらに平日昼間であれば同所1階ロビー内にてかつて発掘された石垣を見ることも出来るとのこと。まあこの日は祝日なので1階部分は断念するとして,とりあえず解説板は見ておかないと,そもそも城跡がほとんど残っていない城に行く意味がありません。
 というわけで,解説板です。だんだん暗くなってきていて,写真がつらくなってますね。

 地図からも分かるとおり,この場所は二の丸の端っこに位置しているらしいです。ふむふむ。跡形もないとはまさにこのこと。まあ,いちいち城の跡形を残していたら都市計画なんかやってられないのが実情でありましょう。

 さて,説明を読んで満足したので(正確には先を急いでいたのでそこそこの写真を撮ったら後で読めばいいかと思ってすぐに次に向かったのですが),今度は本丸跡地を目指します。
 道中,麦島大神宮があったので立ち寄ります。時間がないなら飛ばせばいいのに。

由緒書 麦島小学校跡地 拝殿 拝殿


 その後,しばらく歩いて(迷って),麦島城跡地に到達しました。麦島城跡というよりも天守台跡地でありますな。
 迷った最大の原因は,地図を確認せずに(なんのためのスマートフォンだ)適当に脇道を歩いたからであります。ご近所の皆様彷徨ってごめんなさい。変な奴だけど悪いことはしてません。
 天守台跡地は,ネットで見て仕入れた事前情報のとおりたんなる駐車場。まあ,この解説板を見るために来たといっても過言ではありません。

解説 解説板 こんな場所
フラッシュ使用
フラッシュ使わずにトライ
三脚がないときついですね


 そんなわけで,麦島城に満足しましたが,続いて,八代駅から離れたところに一人でいると,どうやって八代駅に戻るか,という大問題に直面します。
 とりあえず大通りを歩いていると,西田交通のタクシープールを発見して事なきを得ました。助かった助かった。助かったので,宣伝がてらもう一回名前出します。西田交通ありがとう。実績値駅まで980円!

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