Conwy城登城記その1入城〜Outer Ward

1 ちょっとだけ街歩き・Mill Gate

 ポントカサルテ水道橋も世界遺産でしたが、ここ、Conwy城も世界遺産です。世界遺産という言葉に弱い、ザ・ジャパニーズツーリストなのであります。まあ、水道橋はともかくこっちは世界遺産であろうがなかろうが来る予定だったけど。というか、旅行記書くまでここが世界遺産だってこと忘れてたけど。

 14時30分ころ、Conwy駅に到着。日没時間を考えるとあまり持ち時間がありません。

Conwyに到着 YHAの広告が出てました 線路が城壁を貫いております

 駅の脇に教会があります。ちょっと気になりましたが、あいてなかったので外を眺めただけです。Conwy城の城壁をつかったかたちになっております。


ここからは登れません

 その後は一本道。Town Wall沿いを歩いて行くことになります。
 なお、道路脇にVisitor Centreがあるようなのですが、スルーしています。時間的に余裕がなかったからだろうか。
 ちなみに、途中像のあったLlywelyn the Greatさん、英語のWikipediaは当然として、韓国語や中国語のWikipediaがあるのに、日本語がありません(2023年3月現在)。競馬で見せた日本人のやる気はどこにいったのでしょうか。
 また、Mill Gateについてはガイドブックにも記載がありました。都合上Town Wallのところで(無断)掲載します。

街歩き Llywelyn the Great像 なにか見えてきた Mill Gateというらしい さらに先にConwy城の城門が見えてきました

2 Conwy城入城

 そして、Conwy城に接近。テンションが上がる瞬間であります。
 入場するにあたり、下を道路(Llanrwst Road←いかにもWelshなスペリング)が通っております。これ、昔から堀だったのでしょうか。そうだと信じます。
 道路に面した部分を見ても、岩肌が思いっきり露出しているのが分かります。備中松山で見てきた、エジンバラ城の写真で見た、まさに自然と人工の融合。天然の要害に人の手が加わった、素晴らしい城郭美であります。

城に接近 岩肌と、その上に立つ城壁・塔 自然物と人工物の境界
堀には道路が通り、車が走っています 見上げる 見張りをしている鳥がいました

 では、中に入ります。パンフレットは北西側から見た鳥瞰図になっておりますが、ものの本などの平面図では北が上になっております。混乱しないよう注意が必要になります。まあ、現地にいたら迷うことは無いんだけど。

現地パンフレット ガイドブックより 『中世ヨーロッパの城塞』より 『イギリスの城郭・宮殿・邸宅歴史図鑑 』より
『中世ヨーロッパ城郭・築城歴史百科』より

 重い荷物も何のその(既に午前中にポントカサルテでやらかしてるのに)、私はきちんとガイドブックを買っています。偉いぞ自分。よくやった自分。とはいえ、誰も見てないのをいいことにここまでペタペタ貼っていいのかはかなり疑問がありますが……。クレームが入ったらすぐに消す所存です。

表紙 鳥瞰図 目次 城内案内
Outer Gate and Western Barbican The Outer Ward Main Gate Chapel and Great Hall Prison Tower Kitchen and Kitchen Tower
Well and Middle Gate The Inner Ward Royal Apartments Chapel Kings Tower
Kings Chamber Queens Chamber
Stockhouse Tower
East Barbican and
Water Gate
Battlements Stones 平面図 裏表紙


 てなわけで、鳥瞰図的には右下、平面図的には左上から入城します。現地解説によると、入口は“hole”という表現をされており、かつての入城路とは異なっているようです。
 現地解説やガイドブックによると、城のまわりの堀をこえるように跳ね橋がかかっていたような感じに見えます。下の最後の絵がそれですね。ガイドブックの9頁にも当時の再現図がありますが、ガイドブック9頁は別の所にアップしてます。

世界遺産です
(どこで撮った写真か忘れた)
下を進みます 見上げる 街を見下ろす
折り返して登っていきます 振り返る 正面には門
正式なものというよりも
あとからほじくって
無理に開けたようにも見える
入口を振り返る 門越しに登山路を見る 進みます かつての入口についての解説

3 West Barbican

 さあ、まずはWest Barbican。日本的に言えば西外郭、という感じでしょうか。あるいは三の丸。
 ここから左に折れると、North West TowerとSouth West Towerに挟まれたMain Gateです。
 West Barbican自体は狭いので、Main Gateを突破するのに手間取るとここに人があふれて上から狙い撃ちされて大惨事になる、という算段だと思われます。

West Barbicanへ Main GateとSouth West Tower Main GateとNorth West Tower Main Gate
城壁を見下ろす West Barbicanにいる敵を上から撃ち殺すというギミック 城壁に囲まれた街の様子

4 Outer Ward

 Main Gateを抜けて、Outer Wardに入ります。Main Gateは特に扉があるわけでもなく、落とし格子があるわけでもありません。ガイドブックによると、かつてはここに大きなGatehouseがあったようです。
 そして、Outer Ward。真っ直ぐ石畳の道が延びていますが、これも昔からあったのでしょうかね??
 入って左には、変な格好をしたおっさんが座ってます。特に解説も無かった気がするけれど、誰なんでしょうか。

門越しに見るOuter Ward 門を抜けて見るOuter Ward 誰? ぐるっと見る 解説
ここに置く意味があるのかは
よく分からない

4.1 North West Tower

 まずはMain Gate入って左手にあるNorth West Tower。
 その脇にはGuard Roomがあったようです。
 なかを見上げると、床があった様子が見えますね。ガイドブックによると、Basementの上に2階層あったと書かれておりますね。地下階には暖房設備は無く、細い窓が2つ、1つが後世に埋められたということで、倉庫だったのだろうとのことです。上の方に暖炉っぽい石が残っているのがいい感じですね。

外観 歴史が分からないと
この解説の意義が分からない
のだろうなあ……
The Guard Guard Roomのサインが 出入り口 地下階
上を見上げる 床と柱のはめ込み跡 暖炉跡がナイス

 そして、South West Towerはとりあえず外から眺めるだけ。あとで戻ります。


4.2 Great Hall

 Walesの城にはつきものの?Great Hall。ここは、Main Gate入って右手、つまり南側にあります。Great Hallが北にあるのか南にあるのか東にあるのか西にあるのか、これまで全く意識してなかったけど、実際なにか法則性はあるのだろうか。

 ここへは、ちょっと下におりる形になります。下におりる、といっても、もともとConwy城自体が丘の上に立っているので、Great Hallが基準の高さで、Outer Wardが盛り土の上にあるのかもしれない。
 そしてこの一段下がって暗がりの中にあるGreat Hall、アーチになっている石組みが残っていたり、渡り廊下だけがしっかりとあったりして、いい具合に廃墟感・兵どもが夢の跡感が出ています。

Great Hall方向 おりていきます 奥に進んでいきます。
右側の柱の穴が多いですね 木の橋 橋の下に小部屋があるけれど
撮ってないってことは
奥には繋がってないのでしょう
壁で区切られてます
奥はChapelだったとのこと
ChapelからGreat Hallを見る
崩れた壁まわり Great Hallを振り返る

4.3 South West Tower

 Great Hallを往復して、South West Towerへと入っていきます。ここから上にのぼってWall Walkへと進んでいく流れであります。
 ガイドブックの英語を私が誤読していなければ、South West Towerの地下階はBakeryだったとされており、東側にはオーブンがあったとされているようです。そして、上位階の暖炉も北西塔よりもおおきなものだったとのことであります。
 また、この塔は中庭への入口があるため、誰かの居住区だったのではないかとされているとのことです。

入口。なぜ自分が
左の階段を上った先を調べなかったのかは不明です
1階 暖炉跡に鳩。平和です 上を見上げる
内部通路 見下ろす 鳩貝なくなった暖炉 正面〜ちょっと見上げる 見下ろす


 さあ、暗い塔を抜けて、Wall Walkであります。

ポントカサルテ水道橋Conwy城登城記その2


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