マツノハルヤ〜お菓子ばらまきおじさんの冒険

 もともと、12月中旬はインドの友人から結婚式に参加するよう誘われておりました。
 2021年は11月ころにはワクチンが広く行き渡ったこともあって全世界的にCOVID-19は小康状態となっており、「これなら行けるんじゃないか」とちょっと期待を持って様子をみていました。懸念していたのはインド側の状況でDiwaliでインド人が大騒ぎした結果インド内でコロナが再流行するんじゃないかと危惧していたのでした。
 ところがどっこい。問題だったのはDiwaliではなく、この時期全世界的に広まった新型コロナウィルスのオミクロン株でした。Oが小さいとオミクロン、Oが大きいとオメガ、という豆知識を得られたのはよかったんですが、我らが大先輩が鎖国政策を打ち出し、やはり全世界的に「これはやばいんじゃないか」という空気が広まったため、さすがの私もインド渡航を断念せざるを得ません。
 ここにおいて、問題だったのは日本での10日隔離と、それいじょうに「現地出発72時間以内にPCR検査を受けて、陰性じゃないとそもそも日本行きの飛行機に乗れない」というとんでもないルールです。いやまあ、日本側の言い分も分かるんだけど、インドだって陽性の日本人をとっとと追い出したいだろうに……。
 
 てなわけで、インド行きは断念。この文章を書いているのは2021年12月19日ですが、インド行きを断念したおかげで浦和の天皇杯優勝を目の前で見られたので、その意味ではよかったと思うことにします。

 さて、インド行きを断念した結果、1週間あきました。
 このうち何日かは真面目に仕事をして、日曜は天皇杯準決勝に参戦。そして、残った3日を使って久々に松山に行くことにしました。
 松山は何人かに誘われており、まあこれもいい機会だろうと。

 てことで、私は天皇杯準決勝のあとに浦和美園イオンでお菓子を買い込み(浦和美園イオンって十万石まんじゅうはレッズバージョンしか置いてなくてちょっとびっくりしました。まあじもてぃーが来る場所だから仕方ないのかな)、さらに羽田空港でもお菓子を購入。都合10個のお菓子を手に、松山に殴り込みます。

1 羽田空港

 羽田空港、松山便は70番ゲートでした。大阪・福岡・千歳は真ん中に、地方都市は端っこに、というのは元々の扱いですし、乗換のことを考えても妥当だから別にいいのですが、今回は工事の関係で70番ゲートが「一番遠いゲート」となっており(バス利用は脇に置く)、松山が地方都市であることを実感させられました。もしかしたらEFCウォーキング部の皆さんに配慮して歩数を稼げるようにしてくれたのかもしれません。


2 ホテルアビス県庁前

 今回泊まったのはホテルアビス県庁前。松山のホテルはどうも3日前くらいから価格が一斉に下落する仕組みになっているようで、いい感じに朝食付きの宿を1泊4000円台でゲットできました。まあ、朝食をとるかどうか(早起きするかどうか)は神のみぞ知るところなのですが……。

 それはそうと、Google Mapさんが高浜の観光港前にある「ホテルアビス県庁前」の案内看板の場所にホテルがあるかのようなピンを打っておりまして、これはいかがなものかという気がしなくもありません。


3 ばらまきその1

 旅行初日はT先生に連れられてTさんのお宅にお邪魔して、昼食をごちそうになってしまいました。なお、お菓子代と自分の普段の昼食代を考えると赤字なんですが、そういうことは気にしてはいけない。

 完全にどうでもいい話ですが、「ばらまき」という響きを聞くとウルトラクイズのばらまきクイズを思い出しますね。

4 さらば大街道サンマルク〜ばらまきその2

 その後、友人と会うために大街道へ。会うまで時間を潰そうと思ってサンマルクに行ったところ、閉店してました……。すいているので愛用してたんですが、すいているために愛用される店が潰れるのはやむを得ないですよね……。代わりといっては何ですが、ちかくにコメダができてました。コメダって今見てみたら愛媛県内に9店舗もあるんですね。そんな印象無かった(まあ都市型店よりも郊外店が多いからしかたないんだけど)。
 で、結局時間を潰したのは交差点の向かいにあるAMANDAです。

 この友人とは実は東京でも会ってたりするんですが、とりあえず縁が無いであろう十万石まんじゅう浦和レッズVerをおすそわけ。

コメダ 大街道 サンマルク閉店…… かつお かんぱち

5 キスケの湯〜三番町(ばらまきその3)

 2日目です。
 JR松山駅前のキスケの湯のカードの残高が残っている疑惑があり、また昨日会った方から1000円分のカードを貰ったので、朝風呂。このレベルのスーパー銭湯が駅前にあって、3桁の真ん中らへんで入れるのはありがたいかぎりです。
 キスケの湯はポイントカードのポイントの付け方が若干変わってたのと、どうもアプリができてる様子だったのでちょっと戸惑いましたが、概ね昔と変わらなくて安心です。あとは露天風呂がブレンドされた薬湯になってたくらいかな。

2日目の朝です 飲んだら死にそう 餃子の自販機がありました フェニックス

 その後は、歩いて三番町のちょっとした縁のある場所へ。色々大変だったはずですが、従業員は総取っ替えとはなっておらず、私のことも覚えられていたのでまあよかったです。残務の交付送達を受けて事務経費削減に協力。
 塩崎(子)の選挙事務所はずいぶんと目立つ場所にこぎれいに構えられておりました。とりあえず人間的にはいい話を聞いておりますので、政治家として頑張ってくださいまし。
 あの宝くじ屋さんは今も元気でした。一番町の車券売り場はあんなにひっそりとしてるのに、宝くじはこれだけ大々的に宣伝できるってのはなんか不条理を感じます。


6 明屋書店本店

 2022年2月に閉店予定とされている明屋書店へ。
 あらためて、色々と昭和感ある看板が多数出ていていい雰囲気の本屋さんです。まあ、今の時代階段で中2階とかをグリグリあがっていくスタイルのお店は流行らないですよね……。学生街にあるならまだしも。

 ちなみに、吉川英治文学全集は講談社創業70周年出版とのことです。検索してみたところ、この吉川英治文学全集がでたのは1979年頃のようで、Wikipediaを見ると出てくる大日本雄辯會の創立年が1909年なので、これから70年ということですね。それにしても、この案内は1979年からあるのでしょうか。年代物です。
 階段の下にある昭文社のエアリアマップも年代物にみえます。昭文社のWikipediaをみると、2000年頃から数を減らしているとのことで、まさか数を減らしているシリーズの広告を打つことはないでしょうから、この広告もおそらくは1900年代、つまりは前世紀に設置されたものだとおもわれます。

 まあ、懐古趣味を爆発させたところで今の本屋冬の時代にどうしようもないわけで、今後の展開を楽しみにしたいと思うところです。

銀天街 外観 時計 愉快なキャラクターたち
ピカチュウとコナン君がいるからそれなりに新しいはず

 完全にどうでもいいんですが、古くからある本屋としては新宿の紀伊國屋書店も自分的には非常に重要な本屋でして、今は地下を工事中で店舗は追い出しを食らっています。まだ自分が右も左もよく理解していない中学生〜高校生のころは紀伊國屋書店をぶらつくだけでも大冒険でした。
 この紀伊國屋書店から地下街に入るところにある「地下鉄」のサインもそれなりに年代物にみえるんですが、どうなんでしょうかね?


7 ばらまきその4〜6

 このあとは昨日に引き続いてT先生と行動をともにします。色々と疲れましたが、大事にしていただけるのは本当にありがたい限りです。
 さらにその後、T先生と共にI先生のお部屋にお邪魔し、さらには前日連絡というめちゃくちゃなことをしてO先生のところへ。もはや先生方に会うことが目的なのかお菓子をばらまくのが目的なのか分からなくなってきていますが、まあ気にしない。

8 ばらまきその7

 さらに、元同僚夫妻と夕食。T先生のところでは自前の畑で獲った食材をいただいていたのですが、今度はまた別の地物をいただきました。ありがたい限りです。
 道後から大街道近くまで歩いたのはもしかしたら初めてかもしれません。

9 愛媛県立博物館〜平等院鳳凰堂と浄土院

 日が変わって3日目。松山競輪場亡き堀之内へ。
 愛媛県立博物館でおこなわれていた平等院鳳凰堂と浄土院展へ。思ったよりも現物の出品は少なかったのですが、それでも国宝の雲中供養菩薩像が2点出ており、修復の跡がさっぱり分からずびっくりでした。愛媛で見るとそこまで混雑していないので、新納忠之介の修理帖と現物を往復しても迷惑にならないのがいいですね。
 そして、複製品・復元品が精巧すぎて、ここまでのものをつくらせてしまう平等院のすごさと重要さが分かります。


堀之内の公園から
松山城を見る

10 県立図書館〜愛媛のプロスポーツ?

 博物館を出てから、まだちょっと時間があるので図書館へ。
 愛媛FC降格後に愛媛新聞で様々な記事が出ているという噂は耳にしていたので、バックナンバーを読みに行ってみました。

 図書館の2階と3階には「愛媛プロスポーツ情報」「愛媛プロスポーツアーカイブス」があります。特に3階のプロスポーツアーカイブスにはMDPのバックナンバーが揃っていたりして、愛媛FCの歴史を知るためには非常に重要な場所です。
 ですが。
 愛媛のプロスポーツといったら、なにか抜けてますね。そう、松山競輪です。別に愛媛県出身の競艇選手を追いかけろとか、玉春日コーナーもつくれとかいうつもりはありませんが、それにしたって愛媛のプロスポーツでダントツの売上をあげている競輪を抜かしてどうするんでしょうか。
 いやまあ、プロスポーツといって競輪を思い浮かべる人は競輪ファン以外にはいないでしょうから仕方ないんですが、公の施設がやるんだったらちゃんと「プロスポーツクラブ」という表記にしてほしいものです。


11 ばらまきその8・9

 元同僚の方と昼食。時間に余裕があると思ってジュンク堂の中をうろついていたところ、実は時間が無くて遅刻しました。すいません……。
 おそらく、千舟町のジュンク堂を訪れるのは今回が最後だと思いますが、残念ながら写真無しです。
 昼食後、古巣へ。まさか大ボスがやってくるとは思ってませんでした。いやはや、恐ろしい。

 その後、昨日夕食をおごっていただいた方の事務所へ。ここは2回目ですね。懐かしい顔を見られて何よりです。

 で、さいごのばらまきポイントを探るべく2カ所ほどに電話したところ、16時にアポを取れました。2時間ほど時間ができたので、松山城へ。松山城は友人が松山に来るたびに一緒に登ってましたが、1人で登城するのはもしかしたら旅行でやってきた2008年以来、10年以上ぶりかもしれません。

マツノシロヤマ前編


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