サカノホンマル

11.桜門

 本丸を守るのは桜門です。ここもお城巡りFAN様が独立の記事をアップなさっているので、助かりますね。

 とりあえず最初は先を急いでいたのでサラッと流しましたが、あとで戻ってきた際の写真もここにまとめます。



12.桜門升形と巨石

 桜門を抜けると、例によって升形が出迎えてくれます。
 升形の脇には井戸がありますが、それはまあスルーするとして、やはり目の前の巨石がインパクトありまくりです。城内最大の巨石、蛸石であります。大手門を入ってくるときに3つの巨石を見せつつ、本丸でさらに大きなものを見せつけて相手をびびらせるという、非常に細やかな心遣いですね。
 さらにここには西側に振袖石という城内3位の石もあるようなのですが、蛸石に目を取られていて完全にスルーしておりました。

銀名水井戸 蛸石 蛸石の上にはかつては多門櫓があったとのことで
升形の出口の上には櫓門があったんではなかろうか
内側から櫓門跡を見る 内側から桜門升形を見る

13.本丸の建造物

 本丸には天守以外にも建造物があります。とりあえず、思いっきり目立つのが旧第四師団司令部庁舎。ぱっと見、学校にも見えますね。
 そして、この広さの本丸にないわけがないのが、本丸御殿。今はもうなくなっていますが、果たしてどの程度の広さの御殿があったのでしょうか。たしか江戸城の御殿は3Dの映像で再現されていて、東博のシアターで見た覚えがあります。大阪城では似たようなことはやってないのかな??


14.大阪城天守

 さあ、いよいよ天守です。新型コロナウィルスの関係で入城時には検温はもちろんのこと、連絡先を記入して提出しなければなりません。そのため、入城時には行列ができております。
 一応、行列客を飽きさせないように?工事フェンスに石垣募金の案内が出ております。が、行列がフェンスに寄っているため、写真に撮りづらいのが玉に瑕。まあ、写真のために掲載してるものじゃないからね……。あと、あらためて写真を見てみたら、行列は当然右から左にむかってるんだけれど、横書きなこともあってパネルは左から右に向かって読む形になってるんですね……。

本丸から見上げる天守。まさに威風堂々。
角度によっては外付けエレベーターが見えて興ざめさせられます
解説 入口はこっち 行列ができています 史跡指定60年を迎えた大阪城
石垣公開プロジェクト 平成25年第1期 平成25年第2期 平成26年 平成27年 公開予定の豊臣石垣 なにわの夢募金プロジェクト 下から

 なお、並んでいるときに奥に見える金蔵はスルーしようかと思ったんですが、重要文化財であることが発覚したのであとで料理することにします。
 そんなわけで、検温と住所氏名の申告を終えて、天守に突撃します。

14.1 金名水井戸屋形

 天守に入る前に、小天守台。ここには金明水井戸屋形があります。本来は帰りに見た方がいいんでしょうが、帰りに忘れるといけないので行きにもちょっと見ておきます。こうして、忘れたときに備えて行きにみておくと、帰りにも忘れずに見るのでありますよ。

金名水井戸屋形 号砲 今の天守は3代目!


14.2 天守閣

 天守は天守で、エレベーター待ちで行列ができています。ちょっと自分の記憶があやふやで、エレベーターで最上階の展望台まで上がってそこから下っていくパターンだと思ってました。が、どうも5階までエレベーターで上がり、そこから展望階まで3階分階段で上がる方式のようです。
 天守のパンフレットは一般用と子供用の2パターン。子供用のパンフレットはちょっと内容薄すぎないですかね。


 5階をちょっと眺めたあと、8階の展望台へとのぼります。
 5階には大坂夏の陣図屏風の写しと、それを参考につくられたミニチュアがあります。

大坂夏の陣図屏風の写しとミニチュア 8階に到着
東方向 北方向 北西を見下ろす
西方向。ここはさっきまでいた場所なので親近感がわきます
大手門升形〜空堀と水堀の境目〜西の丸庭園〜乾櫓
南方向。本丸を見下ろす 南西方向にあらためて
空堀と水堀の境目

 3階4階部分は特別展「豊臣時代」。撮影禁止です。
 結構期待して乗り込んだんですが、期待ほどではなかったかな。図録買おうか迷いましたが、荷物が重いのでスルー。代わりに、というわけではないんですが、天守閣復興90周年記念セットを下の売店で購入。サイズ的にA4より大きめで、本棚で行き場を失って早くも買ったことを後悔しております……。


 写真撮影可能な2階部分の解説をいくつか。ここでもやはり巨石の解説がメインです。やはり大阪城といったら石なのであります。
 今まで何も考えずに豊臣期の天守は徳川期の天守の中(豊臣天守の上に徳川天守がある)だと思ってたんですが、場所からして違うんですね。ちょっとびっくり。

大阪城の謎 南側から見た比較 刻印石 巨石一覧 石のふるさと 巨石の運搬
測る数える大阪城 菊紋破風飾り+伏虎+鯱瓦 ゾンタクラブ 1階の様子

14.3 天守台石垣

 一旦外に出てしまうとまた検温と住所氏名申告のために並ばねばならないので小天守台跡から天守台の石垣を眺めます。これまでの巨石続きの石垣とはちょっと違った感じですね。
 なお、この逆側、北側〜東側にかけて、爆撃の影響で石垣がズレている部分があるようです。事前に知識が無いとこういうのを見落としてしまうのであります。


15.金蔵

 あらためて金蔵。行列をつくっている皆様の中に突撃して、金蔵を眺めて去って行くという面倒なオタクであります。これほどまでに存在感のない建物ですが、重要文化財なのです。私は肩書きと権威に弱いのですよ。


16.ドラクエウォーク

 ドラクエウォークの幟はこのあたり(金蔵の裏手)に立ってたんですが、肝心のお城巡りスポットはまさかの大阪城ホール辺りにあります。その方がお城に興味が無い人にとっては到達しやすいんでしょうが、城ヲタ的にはそういう予定外のことをされると困ってしまいます。


17.エレベーター

 天守の外観を破壊するエレベーター。さっきの西の丸から見た石垣とパイプは要塞感あっていい感じだったのに、なんでエレベーターだとダメなのでしょうかね。自分の美意識はよく分からん。ただ、本来、城ならもうちょと敵から狙われにくいところにエレベーターつくるだろうから、やっぱり色々な意味で脳が「天守に似合ってない」という判断を下したんじゃ無いかと思います。
 なお、このエレベーターの位置は元々大天守と本丸御殿を繋ぐ廊下があった場所を使っているとのことで、大阪城側も色々悩みながら設置したんでしょうね。


18.空堀〜水堀

 本丸を出ます。今回は豊国神社はスルーします。

 紫外線にやられて解説が消えかかってますが、ここに空堀の解説がありました。
 このあたりの石垣も段々に折れている姿が美しいですね。これぞ日本の石垣。


19.蓮如上人袈裟がけの松

 蓮如上人由来の松があったということです。具体的にどれのことかよく分からなかったんですが、多分大事そうに木枠で囲まれている部分なんじゃ無いかと思った次第。


20.玉造口

 玉造口は車両が出入り可能な場所で、大手口ほどの城跡感はありません。それゆえか、皆さん全般的に見回らずにスルーしておられます。

玉造口升形を内側から おそらくこの上に多門櫓か塀かがあったはず。
そして残るのが鉄砲狭間の残骸
解説 外側から玉造口

21.南外堀・一番櫓

 玉造口を出ると、右手に南外堀が広がります。ここの石垣も美しいですね。
 この石垣の上に乗るのが一番櫓。公式によると、南外堀の一番東にあるから一番櫓という名前らしいんですが、なんで大手側からじゃ無く東側から数えたんだろうか。


22.算用曲輪〜東外堀

 玉造口南側一帯は算用曲輪と呼ばれていたようです。今となってはどういう曲輪構造だったのかよく分かりませんが、とりあえず気にせずにおきます。
 そこから、東外堀沿いを歩きます。空堀は非常に大きく、また高低差もえらいことになってます。いったいどうなってるのよ、この城は。
 そして、東外堀の空堀部分と水堀部分の境目がよく分かりませんでした。ついでにいうと、ここで水堀部分まで下っていくんですが、大阪城まわりの土地の高低差具合がよく分からず、軽くパニックです。また、東外堀を守る石垣も


23.大阪城公園駅

 そんなわけで、ドラクエウォークのスポットを回収しつつ、大阪城公園駅に到着です。この駅もまた複雑な立体構造でした。
 あと、大阪の駅は事故防止のためにホームの椅子が線路側を向いていない、ということを確認できました。ちょっと違和感ありますが、慣れればなんてことないはず。


 大阪城は非常にダイナミックな城で、エレベーターや天守内部のがっかり部分だけをもって馬鹿にしてはいけないとあらためて認識した次第。
 さあ、住之江へレッツゴー。

サカノタモンヤグラ久々の住之江



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