マンチェスターの悲劇2015

 おはようございます。
 私が泊まっているのはホステルであり、1部屋に二段ベッドがいくつも詰まっているタコ部屋です。で、頭の横にズボンを置いているので、それを手に取り、寝具を脱いでこっちに履き替えます。

 ……ない。あるはずのものがない。

 ズボンはあるのですが、ズボンの左ポケットに入っているはずの財布がない

 細かいことを書くのは面倒なので、NP日記から。
今朝起きて、枕元から下に落ちたズボンを手に取ったとき、異変に気付きました。私は恥も外聞もなく、フックでズボンに財布をくっつけて日々生活しておりまして(ほうっておくとすぐにカバンに財布放り投げる悪癖がある)、それゆえホステルではズボンは枕元に置いて寝てます。
この日はドアから近い下段ベッドでして、起きたらズボンがベッドと壁の間から床に落ちてました。まあそれだけなら寝相悪いなこのやろう、ですむのですが、もう一発で異変に気付けるわけです。あるべきものがない。
確かに昨日、なんか酔っ払いっぽいやつが深夜ブツブツ言っていた。まあそんなのたまにある。そして、なんか二段ベッドがカチャカチャいってるような音がしていて、誰が何をやってるのか気にはなっていた。だけど、目を開けて反応して目を冴えさせたら負けだと思ってそのまま目をつむって睡眠続行したわけです。
その結果がこれ。まじかよ。イギリスってこともあって完全に油断してた。
とりあえず、部屋のカードキーは別のポケットに入ってる+本命の酔っ払いはまだ寝てる、というか一人をのぞいてまだみんなベッド。てことでまずは死にそうな気分でフロントへ。
「財布とられたっぽい」的な話をします。まあフックでついてる上にこちとら酒飲まないから落としようがないんだがな。
すると。「これか?」とばかりに現れたのがマイ財布。なんと、下の階のバスルームにあったのを親切な人がフロントに届けてくれたらしい。
中を見ると…ビザもカードも馬券も、それどころか現金までも入っております。いやまあ少し抜かれてても分からんしそれについて何か言うつもりは無いけど。
いやはや、何が起きてなぜおいらの財布が違う階のバスルーム(多分シャワー付近だろうが、分からん)にあるのか。さっぱり分からんけど、とにかく財布が見つかって一安心。特にビザを無くすと面倒なんてもんじゃないからな…これから役所は冬休みだし。
とにもかくにも、油断は禁物であり、まあやっぱりなんかあったら目はあけた方がよいという教訓でした。そして、なんやかんやとイギリスは治安いいな…。しかし、本当に何があったのか謎だ。
 これを書いている2023年6月時点で、すでに5年半も前のことですから、直後に書いた日記の方が信用できますね。
 今でも確かに覚えているのは、私がベッドの中で寝ているときにカチャカチャと金属音がしていたことです。日記にも書いていますが、おそらくそれが現在進行形で何者かが私のズボンを手に取って財布を取った瞬間なんでしょうが、ちょっとあまりにも予定外予想外すぎました。
 しかも。
 その財布がなぜか違う階のバスルームで発見され、しかも現金そのまま。カードもそのまま。ビザもそのまま。馬券もそのまま。あまりにも全てがそのまますぎたのです。一体何がおきたのか。
 私が酔っ払ってたのであれば、色々とあり得るところでしょうが、いかんせん下戸にはそんな事態はありません。

 とにもかくにも、フロントで財布を回収したので一安心です。


 ……という安心から数週間後、自宅にHSBCから1通のお手紙が届きました。曰く、怪しい取引があるとのこと。
 そして、確認したところ、この日財布に入っていたカードが不正利用されておりました

 上の日記に書いた、「なんやかんやとイギリスは治安いいな」という言葉がむなしく響きますね。まったくもう……。

 何が悪いって、こういう事件があってすぐにカードを止めなかった自分が悪い。まあ、日本で作ったカードばっかりだったから面倒だった、ってのが理由ではあるんだけど。なにがイギリスの治安がいいな、だ。まったく。

 なお、最終的には、使われたお金はほぼ全て返金されました。不正利用なのが明らかだったからであります。まあ、留学用の保険にも入ってたからこっちを使っても返ってきたかもしれない。

 この件でよかったこと
・ HSBCの窓口でこの件の説明したりなんだりと、色々と出来ない経験が出来た
・ Southamptonの警察にも行けた

 ということくらいでしょうか。
 でも、
 ビザのカードが盗まれなかった
というのは、不幸中の幸いにもほどがありますね。これをなくすと色々と面倒だっただろうと思われます(マンチェスターからサウサンプトンへの飛行機に乗るときにも面倒なことになったかもしれない)。
 また、なんだかんだ財布が返ってきていたため、旅行中にカードも使えたし、なにより
 寝ていて強盗に遭ったわけではない
というだけでも、幸運だったと思うべきでしょう。
 というか実害が発生した原因の80%は、すぐにカードを止めなかった自分にあるのであります。



 では、気を取り直して、外に出ます。この日は日が出ており、街が明るい。旅行最終日にして素晴らしい天気になりました。
 今日は再びOld Traffordへと向かいます。

路面電車内
昨日とは打って変わってすいてます
Old Trafford駅

 降りる駅自体は昨日とは違いますが、雰囲気は分かっているので特に間違うこともありません。とにかく天気がいいのが嬉しい。
 そして、2日連続でOld Trafford Stadiumに到着であります。

クリケットグラウンド 到着! こっちです

 この先が長くなるので、ページを分けます。いよいよスタジアムツアー!

Sound of Manchesterオールドトラフォードスタジアムツアー

大人の冬休み2015 Wales & Manchester

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