オールドトラフォードスタジアムツアー


 この日はOld Traffordのスタジアムツアーです。ファーガソンスタンドのRed Cafeのあたりからツアーがスタート。ツアー入口が博物館入り口になっているので、ツアースタートまで博物館を眺めて待つ、というスタイルです。イギリスのスタジアムツアーは過去チェルシーサウサンプトンに参加しております。クラブ規模的に、マンUはチェルシーに近い感じです。

Red Cafe入口 Red Cafe内 その脇にあるBoxHolders入口 ここにもブックメーカーブース トロフィー
料金表 チケット売り場 入場券
メンバーは50%引きで9ポンド
なお、ホームページだと2023年は28ポンドなので
10ポンド値上がりしているようです
どこで撮ったか忘れた パンフレットのラック
日本語があるのが嬉しい
日本語のパンフレット 英語のパンフレット



 さて、そんなわけでツアースタートです。

 まずはファーガソンスタンドから外に出ます。前日もファーガソンスタンドにいましたが、貧乏人だったので8階からの観戦でした。金持ち用の座席はもちろんピッチも近いですし、椅子もふかふか!
 ファーガソンスタンドの収容人員はおおよそ2万6000人。これだけでストークシティのスタンド全体と同程度の収容人員だとのことです。いやはや、凄い。

ぐるりと見回す Google Photoさん作成のパノラマ
高級な椅子! ファーガソンの輝かしい実績 スタンド内

 ファーガソンスタンドから、East Standにうつります。
 当日の私のメモによると、

- 車椅子は120程度入る。車椅子無料はここだけ
- スイートで前と後に時間をつかえる
- モスクワ2008のときには150無料で連れて行った
- コーナーの席は盲目などの人のため
- アウェイは3100

 とのことです。ヨーロッパのクラブのアウェイでの弱さはよく語られますが、まあこんなスタンドに3100人しかアウェイサポが入れないというのはきついですな。
 車いす用の席の話や盲目の人の話はちょこっとパンフレットにも載っておりましたが、盲目の方々のためにラジオ解説を聞ける設備があるというのは面白いですね。ネットの時代ですから、今はまた色々変わってるかもしれませんが。

 コンコースには警察の詰所があります。
 解説によると、スタジアムのCCTVは24時間週7日フル稼働とのことです。休みの日に乗り込んでいたずらすることも出来ません。
 また、警察詰所にはCell(監房)は3つとのこと。1つは男性用、1つは女性用。もう1つはマンチェスターシティ用……ではなく、子供用だとのことです。Haha, English Joke。


ぐるりと見回す アウェイ席
スタジアムが大きいせいで
3100も入るように見えない
何で撮ったか分からない写真 多分ここが盲目の方々のエリア
そして通路が車いすかな?
South Stand あらためてピッチ方向
ファーガソンスタンド East Stand コンコースからピッチ方向 Ability Suite
ここがDisabledの方々のための
スイートですね
救護室 コンコース
警察が待ち構えてます

 続いて、プレスルーム。スタジアムツアーでは定番ですね。
 2002年までは新加入選手はここでサインしていたようで、シュマイケルやロイ・キーンもここでサインしたとのこと。ファーガソンはここに来たがらず、アシスタントを派遣してきたとのこと。
 場所が狭いので今はここではサインしなくなったとのことで、今はカリントン(練習場がある場所だと思われます)でおこなうとのことであります。


 そして、メインスタンドであるSouth Standの外に出ます。
 あらためて、ピッチについての説明。

- 数年前にピッチを完全に入れ替えた。ベルギーのデッセルという会社が行う。8週間かかる
- この季節でも週2、3回芝を刈る

とのことであります。
 そして金持が集う、メインスタンド1階の特等席。日本ではSS席とかいう名前になっていることが多いですね。当時の私のメモによると、

- シーチケを25年持つと名前がのる
- 安いボックスは年25000、高いのは150000

とのことであり、名前が載っている皆様は25年以上お布施を続けているようであります。
 自分でメモしておいて、この年「25000」「150,000」は単位が分からん。さすがに年2万5000円ってことは無いでしょうから、単位はおそらくポンド。2万5000ポンドってことは、500万円弱、15万ポンドとなると3000万円弱。ほんまかいな。ほんまなんやろな。こちとらRBCの年十数万でも断腸の思いで買ってるというのに。でも検索すると、そんなにしていないっぽいんだよな。

特等席からの眺め
パノラマ
特等席。ふかふかの座席に名前も入ってます こちらは故人 こちらにもお名前

 ホーム側ロッカールームへ。
 かつては選手によって固定ロッカーだったようですが、今は番号順になっているとのこと。これはマネージャー(監督?)が決めるとのことです。
 なんというか、格式高いロッカールームなんですが、チェルシーの方が居心地良さそうな気がする。ってか、これ、荷物どこに置くんだろう。

各選手のロッカー
戦術ボード Pitch Protection シャワーと洗面台

 ロッカールームを出ると、いよいよピッチへと出て行くことになります。昨日も見ました。オールドトラフォードでは選手はメインの真ん中からではなく、コーナー寄りから出てきます。
 みんなで2列に並んで入場であります。BGMもつけてくれます。こういうサービス精神は嬉しいですね。


 対角線の角度から入ります。今日は静かですが、満員の観客だったら凄い迫力だろうなあ。
 当時のメモによると、

- 出口はかつては真ん中だったが、事故時に車を中に入れられるようにするため、こーなーに動かした
- 事故があると、席が跳ね上がり車が中に入れるようになっている

とのことであります。素人が見てもよく分からないのだけれど、事故が起こるとこのあたりの座席が跳ね上がって、車両が中に入ってこられるようになっているみたいですね。入場口が酷いことで有名な日本の新国立競技場もそろそろゴール裏の入場口をなんとかした方がいいんじゃないでしょうか。


正面 ぐるりと 後ろ
接近します プレス・カメラと
スチュワードの席
ぐるりと ピッチをアップで

 ピッチレベルで場内にに入り、スタンド前。後方には、選手の席があります。ここはスタンド前ではなく、スタンドに組み込まれている方式です。もちろん、希望者はここに座って記念撮影できます。
 ここからピッチを眺めて、ツアー終了。

ホーム側 アウェイ側 見上げる 座席
あらためて、ぐるりと OT100 ここから中に入ります
工事で亡くなった方の記念碑 Old Traffordの歴史など 振り返る

 自前のスタジアムを持っていて、そこのツアーで稼げるクラブってのはいいですよね。日本のクラブもそういうクラブを目指さねばなりません。

 では、ここからミュージアムを見ていくことになります。物販(Megastore)も見ることが出来ますが、どういう順番でどうなってたかはもはや記憶の外です

観覧記念 Turnstile。意図的に抜けにくくして人が押し寄せるのを防止しようとしております Red Cafe内だったかな?

 ミュージアムは、スタジアムツアー前にも眺めていたのですが、全部ここにまとめます。サウサンプトンは通路の片隅にさらっとトロフィーがまとめられていましたが、さすが世界的ビッグクラブマンチェスターユナイテッド。とにかく大量のトロフィーが飾られております。

 そして。チャンピオンズリーグやUEFAスーパーカップからの流れで登場するのが我らがボーダフォンカップ。2005年7月30日、埼スタにマンチェスターユナイテッドがやってきました。この日の結果は一応まだオフィシャルに残ってますね。個人の観戦記も。こうして浦和の試合のカップが飾られているのは嬉しいですね。

Museumの様子 プレミア関係 U21プレミア 大量のカップ
チャンピオンズリーグ UEFAカップ Premier League
FA Challenge Cup
Football League Cup Vodafone Cup 2005

 さらに様々なメダルの展示など。そして、マンチェスターユナイテッドの歴史において忘れることの出来ない、ミュンヘンの悲劇に関する展示。
 1989年の来日時は、神宮で日本代表と、神戸ユニバでエバートンと試合をしていたようです。テレビ東京開局25周年とのこと。日本代表との試合についてはYouTubeにも動画が残されております。消えないことを願う。神戸の方は探してもこの神戸コンベンションセンターの機関誌しかでてこない。もう30年以上前だものなあ。

Treble Medals 1999 Premier League Medal and Trophy ミュンヘンの悲劇を報じる新聞
亡くなった方々、生存した方々
サポーターからのマフラー Matt Busby シャープワールドサッカー1989 三菱ワールドサッカー1989 2008年チャンピオンズリーグの
ボールとメダルとトロフィー
2008年クラブワールドカップ
優勝時のトロフィー
色々と。とにかく凄いんです

 そして、もう少し日本がらみ。さいたまシティカップ2007の際のアクリル盾。このときの結果はオフィシャル(PDFのリンク切れはなんとかしてほしい)よりも個人の方の観戦記の方が詳細です

さいたまシティカップ2007の際に浦和から送られたもの 一応写真だけ撮った

 そして、選手のグッズなどが並ぶコーナー。この並びに香川がいるというのは、香川がここで成し遂げられたことを思うとちょっとこそばゆい部分もありますが、それでも日本人としてはちょっと嬉しくも思うのであります。まあ、行ったのが2015年だからよかったけど、2023年の今行ったらもう展示が撤去されてる可能性はある。

スウェーデン遠征時
香川がいますね
ロイ・キーン シュマイケル
ベッカム ファーディナンド この並びで香川 ユニフォームスポンサー ユニフォーム展示

 そんなわけで、博物館を出ました。もうちょっとスタジアムまわりを歩きます。ミュンヘンの悲劇を忘れまいとつくられたミュンヘントンネルへ。昨日は人も多かったのであらためて展示を見ます。こういう悲劇はもう2度と要りません。

アレックスファーガソンスタンド Munich Tunnel
事故後50年につくられた
記念碑
1956年 事故前の試合 そして……
事故前はマンチェスターのクラブに
すぎなかったが、
事故後は世界のクラブになった
ということでいいのかな
亡くなった方々 Manchester United will
Rise Again
事故後 Re Birth
Directors Entrance Press Entrance 持込不可な物品 ミュンヘントンネル反対側 ビジター側入口
East Stand 亡くなった方々の記念碑 ミュンヘンの悲劇を示す時計

 ひととおりオールドトラフォードを見終えたので、昨日気になっていたPubで昼食。何も無い平日だとパブもすいています。

The Trafford 内部 フィッシュアンドチップス メニュー ビールを投げるな

 これにて、マンチェスターでやるべきことは一応終了であります。あとは時間つぶし。
 自分の被害なんて所詮お金だけでありまして、何人もの命が失われたミュンヘンの悲劇に比べればなんとちっぽけなことよ、というのは正直な感想であり、他方ででもやっぱり最終的に食われた時間はもったいなかったな、と思う部分もあります。まあ、いい経験になりました。
 そして。オールドトラフォードで浦和の名前を見るのはやっぱり嬉しい!!

マンチェスターの悲劇2015 / 科学産業博物館

大人の冬休み2015 Wales & Manchester

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